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メキシコ鉱山労組の組合員4人が不法拘留 メキシコ鉱山労組の組合員4人が2011年1月26日、暴力的かつ不法に拘留された。メキシコの組合権を要求しているIMF、ICEM、ITFおよびUNIは、2月14〜19日の世界行動デーを支持してキャンペーン用のポスターとパンフレットを発表した。 同労組の地方スト委員会委員長のフアン・アンドレス・ビラ・リセア、その甥フアン・ディエゴ・ビラ・リセア、それにマーティン・レイナ・クルセス、ホルヘ・ラモン・モンシバイス・オルテガが、未明に服も靴も身につけないまま警察に連れ去られ、地元の刑務所に拘留されている。 この逮捕は、法律で保護された有効なストライキを実施している労働者が「不法占有」しているという、このカナダ系多国籍企業による誤った申し立てを受けて行われたものである。 メキシコ鉱山労組は、この暴力的な逮捕・拘留に関してその日のうちに声明を発表し、「今回の逮捕は、メキシコの憲法上の権利であるスト権に対するさらなる攻撃だ」と述べた。 その2日前に、ニューメキシコ州アルバカーキで全米鉄鋼労組(USW)小区域責任者のマニー・アーメンタが、メキシコ鉱山労組の件で弁護士に会いに行く途中で逮捕された。USWは、メキシコ北部のソノラ州カナネアで4年近く前からグルーポ・メヒコに対抗してストを実施している鉱山労働者を支援してきた。 1月24日、税関検査官がアーメンタの車を止め、組合が借りている車であるにもかかわらず、盗難車に乗っているとして非難した。アーメンタは書類を提示したが無駄に終わった。検査官は犬を使って車両を調べたあと、18万5,000ペソ(約1万5,000米ドル)の「罰金」を不当に科そうとした。アーメンタは支払いを拒否したところ逮捕されて一晩拘留され、8万ペソ(約7,750米ドル)の保釈金を出して1月25日早朝に釈放された。 まったく対照的に、メキシコの裁判所はグルーポ・メヒコの所有者であるヘルマン・ラレアに20通の召喚状を発行したが、ラレアは1週間前も再び出廷せず、政府は彼を逮捕することができていない。 IMFと国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)、国際運輸労連(ITF)、UNIグローバルユニオンは、2月にメキシコ鉱山労組とメキシコの他の独立組合を支持して行動を取るよう加盟組織に要求している。 メキシコの労働組合権を求める世界行動デーは、2006年2月19日のパスタ・デ・コンチョス鉱山災害で鉱山労働者65人が死亡した事故の5周年に合わせて、2月14〜19日に実施される。 IMF、ICEM、ITFおよびUNIは、これらの世界行動デーを支持して、英語、スペイン語、フランス語、ロシア語、日本語でポスターやリーフレット、参考資料を発表している。いずれも下記のIMFウェブサイトで入手可能:www.imfmetal.org/mexico2011 2月14〜19日、世界中の労働組合組織がメキシコ政府に以下のとおり要求する。 1. 使用者と政府当局者に、鉱山労働者65人が死亡した2006年2月19日のパスタ・デ・コンチョス鉱山爆発事故に対して責任を負わせること。 2. 使用者が支配する「保護協約」や組合選挙への干渉など、労働者の結社の自由の体系的な侵害を撤廃すること。 3. 民主的組合、賃金・労働条件改善、良好な安全衛生条件を求める労働者の正当な要求を抑え込むための――国家当局や民間企業による――実力行使をやめること。 4. メキシコ鉱山労組とメキシコ電機労組に対する政治的迫害キャンペーンをやめること。 [2011年1月27日――アニタ・ガードナー]
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