| IMFニュース・ブリーフス | ||
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ベラルーシでKGBが独立組合の活動を妨害 2011年1月14日、KGB当局者6人がベラルーシのIMF加盟組織REPの本部に現れた。当局は5時間に及ぶ捜索の間に従業員の携帯電話を取り上げ、組合が所有するコンピューターやハードドライブなどの電子記憶媒体を押収し、同労組の活動はほぼ完全に麻痺状態に陥った。
家宅捜索令状はミンスクの副検察官によって発行された。ゲナディ・フェディニッチREP会長によると、令状には次のように書いてあった。「ある刑事事件の調査の過程で、元大統領候補者サニコフの選挙本部がKuhlman str. 4のREP事務所に置かれているとの情報を得た。したがって同事務所には、犯罪の証拠や、集団暴動の調査に関連する文書・重要資料があるかもしれない」 「これらの財産は実際に組合の所有物であり、大統領候補者の本部とは何の関係もない」と説明したが、聞き入れられなかった。捜索は徹底的に行われ、会長の執務室は約2時間かけて調べられた。機器や記録が没収されたあと、同労組の活動はほぼ完全に麻痺状態に陥っている。 REPは、KGBの行動を検察当局に上訴すると明言した。ゲナディ・フェディニッチは次のように説明した。「数人の組合活動家が先ごろの選挙運動に積極的に参加し、さまざまな大統領候補者の運動員を務めた。しかし、だからと言って当組合の事務所が候補者の1人の本部だったというわけではない。だからこそ、これは捜査の根拠にならない」とREP会長は語った。 ミンスクの平和的な集会が民兵組織の利用によって制圧された2010年12月19日以降、ベラルーシの人権状況は大幅に悪化している。市民としての立場を表明するために集会に参加した約10人の組合員が逮捕され、禁固10〜15日を言い渡された。釈放後も、勤務先企業の経営者を通してKGBから圧力を受け続けている。 IMFはベラルーシのA・ルカシェンコ大統領に書簡を送り、反組合的な弾圧をやめて、これらの大規模な労働組合権侵害の責任者を処罰するよう強く要請した。IMFは全加盟組織に対しても、同様に書簡を送り、ベラルーシにおけるこれらの目に余る労働組合権・人権侵害に抗議するよう要求している。 抗議書簡の送付は下記のA・ルカシェンコ・ベラルーシ大統領まで： press@president.gov.by 写し送付先： ミンスクの検察当局 220004, Minsk, Rakovskaya str.38 info@prokuratura.gov.by Tel. 306-23-53, 306-24-58 自国のベラルーシ大使館にも写しを送付のこと。 下記のIMFにもメッセージの写しを送付されたい：info@imfmetal.org 最新情報：1月21日早朝、ゲナディ・フェディニッチREP会長とニコライ・ゲラシメンコREP報道担当官が、2010年12月19日にミンスクで発生した集団による暴動への参加に関して、別々に民兵組織当局者の尋問を受けた。2人とも尋問後に釈放されたが、ゲナディは「また来てもらう」と言われた。 同じ朝にブレスト地域担当のジナイーダ・ミクニウクREP副議長も、尋問のためブレストのKGBに呼び出された。 1月20日深夜、IMF加盟組織SPMに法務省からファックスが届き、SPM第1次組織とその組織機構、組合員数、指導者の名前、加盟費関連情報のリストを5日以内に提出するよう求められた。他の関連組合は、このような要請を受けなかった。SPMは、この情報が地方組合幹部・地方組織に対抗するために利用されるおそれがあると考えており、情報を提供しないことにしている。 関連リンク: IMF Letter to the President of Belarus ITUC-ETUC letter to the President of the Republic of Belarus Declaration of the Belarusian Radio and Electronic Industry Industry Workers' Union (in Russian) Declaration of the Belarusian Free Trade Union of Metalworkers (in Russian) Declaration of the Belarusian Congress of Democratic Trade Unions ［2011年1月18日――アレックス・イワーノウ］
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