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ジュラ社がITUAと協議へ

ITUAの活動家は、ジュラ・コープ・ロシアからの圧力に対抗してピケを張り、連帯を要求した。経営側には、IMFをはじめとする組合その他の組織から多数のファックスが届いた。同社は地方検事から警告を受け、その結果、組合と協議する用意があると発表した。

ロシア「ジュラ・コーポレーション・ロシア(サンクトペテルブルク地域イワンゴロド)の経営陣は、IMF加盟組織の地域間自動車労組(ITUA)と協議する用意がある」と同社取締役リー・オンソグは、アレクセイ・エトマノフITUA会長への書簡で発表した。

2010年11月、サンクトペテルブルクの現代工場に配線を供給するイワンゴロドのジュラ工場で、組合支部が設立された。2カ月で労働者750人のうち200人がITUA傘下の新組合に加入した。

経営陣は組合設立を知ると、工場閉鎖、大量解雇、ボーナス削減で労働者を威嚇し始め、労働者に会社が支配する「黄色」組合を結成させることも企てた。そのような画策にも負けず、1月12日の組合会合で100人の労働者が、ITUA脱退反対をほぼ全会一致(棄権1票)で票決する。ところが翌日、経営側は労働者を1人ずつ呼び出して圧力をかけた。その結果、何人かの労働者が、会社が用意したITUA脱退声明に署名した。

同労組は、経営陣から攻撃されている支部との連帯キャンペーンを開始した。リー・オンソグ取締役宛に大量のファックスが届き、その中にはバディム・ボリソフIMF地域代表からの書簡も含まれていた。

1月21日、イーゴリ・フェデロフ地方検事とその部下が工場を訪問した。組合支部のビクトール・マクノフ支部長とリー・オンソグ取締役が地方検事との会談に参加した。フェデロフは、結社の自由を保障するロシアの法律に従うよう会社側に要求し、同社が地区検察局の調査対象になっていることも指摘した。経営側は組合を承認し、工場移転と大量解雇に関する憶測を否定することを余儀なくされた。

1月22日、ジュラ労働者がキンギセップ(サンクトペテルブルク地域)でピケを張り、20人以上が参加した。ジュラ労働者は、フォードの労働組合員や左翼グループ、それに番組でピケを取り上げたオーロラ・テレビの支援を受けた。デモ参加者は次のようにシュプレヒコールした。「圧力をかけるな、組合活動は犯罪ではない!」、「組合は合法だ、ジュラは支部を承認せよ」。地方検事と何人かのジャーナリストもピケに立ち会った。韓国人の管理者たちはピケを目撃していながら、コメントを拒否した。

アレクセイ・エトマノフITUA会長は1月27日、リー・オンソグ取締役に書簡を送り、会談して工場の争議解決に取り組もうと申し出た。2月8日、エトマノフは回答を受け取った。その中でリー・オンソグは、組合と協議する用意があると発表した。

ITUAはこの回答を積極的に受け止めており、紛争の平和的解決を期待している。

IMFは工場の状況を密接に監視し、労働者と組合を引き続き支援することにしている。

[2011年2月9日――イリヤ・マトベーエフ]