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チリ政府が鉱山の安全基準に違反

ICEMとIMFは、鉱山における安全および健康に関するILO条約第176号の批准を皮切りに、チリで鉱山の安全衛生を改革するよう要求した。今すぐキャンペーンに加わり、レイバースタートを通してチリ政府にメッセージを送付のこと。

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チリ2010年10月13日にチリで銅山労働者33人が無事救出された直後、セバスティアン・ピニェラ大統領は全世界に対し、「チリは著しくまとまりを欠いた不十分な鉱山保安法の改革を90日以内に開始し、グローバルな鉱山保安基準の採択、すなわち鉱山における安全および健康に関する国際労働機関(ILO)条約第176号の批准を実現する」と宣言した。

国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)は、今年初めにサンティアゴでピニェラ政権首脳と会談した。チリ当局者は単刀直入に意見を述べた――政府は国内の法改革も実施せず、グローバルな鉱山保安基準も採択しない。

今週、IMFはICEMとともに、チリの改革を要求するよう世界中の加盟組織と活動家に呼びかけている。この行動の一環としてレイバースタートがキャンペーンを実施しており、チリ政府に直接メッセージを送って鉱業の安全衛生改善とILO条約第176号の批准を要求できるようにしている。

IMF加盟組合は、各組合のレターヘッドで書簡を作成し、次の方法で送付することも奨励されている。

1. Eメール:ebustamante@minmineria.clpastorga@mintrab.gob.cl
2. ファックス:+56 2 687 9339 / +56 2 690 4138
3. 郵便:

Honourable Sebastian Pinera
Republic of Chile
Palacio de La Moneda
Teatinos 120 Pisa 9
8340382 Santiago
Chile

左記にもメールで写しを送付のこと:tom.grinter@icem.org

ICEMとIMFは、条約第176号に記載される原則はチリの鉱山保安法改正の枠組みを提供することができ、実際に提供すると信じている。例えば現在、チリの鉱業では労働組合の安全衛生委員会が役割を果たす余地がまったくない。組合の関与は条約第176号の本質的な部分である。そして、組合安全委員会が鉱山会社や政府規制当局に関与すれば、鉱業における危険が大幅に低下することは普遍的な事実である。

関連リンク:
Model letter to Chilean government on mine health and safety (English) (DOC)


[2011年3月10日――ICEM]