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ペトロール・イス、トルコのスタンダード・プロフィルで即時承認を要求

ICEM加盟組織ペトロール・イスは、自動車用ゴム製品メーカーに対して先手を打ち、労働者の過半数の団体交渉権を守ろうとしている。ゴム製耐候密封材メーカーのスタンダード・プロフィルに対抗して、先週、同社の最大工場があるアナトリア北部デュズ市の組合が一般向けキャンペーンを実施した。

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トルコキャンペーンのメッセージは簡潔な内容だった――ペトロール・イスは組合代表を求めるトルコのスタンダード・プロフィル労働者2,300人の過半数票の獲得に成功し、労働省がスタンダード社を石油・化学・ゴム部門の企業とみなしているため、同社は上訴を差し控え、ペトロール・イスと誠実な社会的対話を開始しなければならない。

トルコでは、使用者が職場における合法的な権利を労働者に与えまいとし、根拠のない上訴によって組合承認運動を妨害することがよくある。そのような上訴には最大2年を要する場合もある。デュズをはじめとするトルコの工業地帯で強固な基盤を築いているペトロール・イスは、スタンダード・プロフィルの上訴を公表することによってトルコ国内でユニークな積極的戦略を実施し、組合権に対する企業の抵抗をかわそうとしている。

ICEMも参加して3月21日にデュズで開かれた記者会見の席上、ペトロール・イスのムスタファ・オズタシュクン会長は、「私たちはスタンダード・プロフィルと交渉を開始し、平和的な相互理解のプロセスを進めたいと考えている」と述べ、労使関係は「互恵と相互利益の考慮から始めるべきだ」と付け加えた

トルコの労働・社会保障省は3月19日、スタンダード・プロフィル社員がペトロール・イス対象部門で働いていることを正式に確認した。同社は15日以内に同省の確認に異議を申し立てることができるが、組合側は上訴しないよう求めている。現在、同労組が労働者の過半数の利益を代表していることを証明するための行政手続きが進められており、おそらく数週間のうちに確認されるだろう。この場合もやはり、デュズとスタンダード・プロフィルのサプライチェーンで組合が要求しているのは、ペトロール・イスと交渉することである。

「スタンダード・プロフィルは、1,850人の労働者が働くデュズ工場と、それよりも規模は小さいが成長しているブルサ市の工場で労働組合化に反対してはならない」という組合側の正当な要求に応じて、同社は結社の自由に前向きに取り組み、工場で職場における権利に関する訓練を実施している。

この措置は、ペトロール・イスとナショナルセンターのトルコ労働組合連盟が世界銀行の国際金融公社(IFC)に苦情を申し立てたあと、2008年終わりから2009年初めにかけて導入された。IFCと多数国間投資保証機関(MIGA)は同社に開発資金を融資しており、その融資基準によって同社は社会・環境基準の遵守を義務づけられている。

IFC/MIGAの遵守担当部署は査定後、「経営者は労働権・労働条件に関する意識高揚・教育活動を実施しなければならない」との裁定を下した。先週の記者会見でオズタシュクンは、その裁定を改めて指摘し、「当組合は、スタンダード・プロフィルを自動車用密封材分野で世界的に推奨される質の高い信頼できるサプライヤーにする用意があり、そうしたいと考えている」と強調した。

この点は、IMFと全米自動車労組(UAW)、ドイツのフォルクスワーゲン従業員代表委員会、ドイツのICEM加盟組織IGBCEに代わって記者会見で発表された書簡にも述べられていた。ICEMの書簡で、マンフレッド・ワーダ書記長はスタンダード・プロフィルに対し、「各職場で平和的・建設的な労使関係を築き、業績向上につなげる」よう要求した。

この記者会見には、いくつかの繊維労組や金属労組、他の地域労働組合の指導者たちも出席し、ペトロール・イスのメッセージを支持した。スタンダード・プロフィルは、中欧を中心に投資を行うロンドンのバンクロフト・プライベート・エクイティーLLPの傘下で、多くの自動車会社にドアや保護カバー、エンジン・カバー、その他のゴム製密封材を供給している。大手顧客はゼネラル・モーターズ、フォルクスワーゲン/アウディ、フィアット、フォード、ホンダである。

[2011年3月28日――ICEM]