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EMFとフランスの原子力企業アレバ、労働者訓練開発協約を締結

欧州金属労連(EMF)とパリを拠点とする原子力企業アレバは4月1日、アレバが活動する欧州13カ国で従業員の経歴・能力開発を促進するためにプロトコル協約を締結した。

ヨーロッパこの「職業・能力予測に関する協約覚書」は、EMFとアレバが採択した2番目のプロトコル枠組みで、第1号は現在欧州委員会(EC)プロジェクトが監督している2006年機会均等協約である。

新協約の狙いは、アレバ社員の経歴開発を予測・管理するために、訓練やワーク・ライフ・バランス、移動性、全社での知識移転、それにアレバ社内での個人の雇用キャリア全体にわたる積極的な労働環境を提供することである。

この3カ年協約は、社会的対話を通したヨーロッパにおける能力の予測・予想(FACES)という個別のECプロジェクトに基づいて追跡される。このプロトコルは「資格と給与が能力・業績水準に沿ったものとなるように従業員の位置付けを明確に示す」年次評価を求めている。

協約の定めによると、そのような評価は現行の全国団体交渉協約と矛盾してはならない。

この協約は会社側に、労働者のニーズに即した訓練方針を立案し、「最善の経歴開発を確保するために能力を維持すると同時に更新する」ことを義務づけている。ヨーロッパのアレバ労働者3万5,000人が、それぞれ3年にわたって年間30時間の訓練を受けることができる。

この協約の全体的な監視機関は、アレバ経営陣と欧州従業員代表委員会特別委員会から成る委員会で、結果を評価して毎年EMFに報告する。

アレバは、いくつかの原子力・情報技術事業でフランス政府の利益を統合するために、10年前にCEAインダストリーとコジェマ、フラマトムの3社が合併して生まれた企業である。CEAインダストリー(フランス原子力委員会)がアレバの約80%を所有。同社は世界43カ国で活動し、4万8,000人を雇用している。

アレバは原子炉や原子力発電所用部品を設計・製造しており、核燃料や原子力施設のエンジニアリング、維持管理および検査も取り扱っている。

[2011年4月14日――ICEM]