IMFニュース・ブリーフス

オランダの組合、軽金属・電気部門の趨勢を決める協約に合意

オランダでストをにらんで労働組合が結集し、33万人の金属労働者のために軽金属・電気技術部門の25カ月協約を勝ち取った。4.45％の賃金一括提案はオランダのインフレ率を超えており、今後数週間に自動車部門や重金属部門の全国協約の趨勢を決めると予想される。

オランダ： 合同労連、CNVファクメンセン、デ・ウニエは4月6日深夜、3万人の使用者を代表する金属・技術産業連盟と暫定合意に達し、別途予定されていた2週間の動員は中止となった。この動員が実施されていれば争議行為に発展していた可能性がある。金属製作、設置、配管・暖房・電気設備を対象とする部門の旧協約は4月1日に失効した。

「使用者側は闘争を避けたがっており、私たちは直ちにストライキを視野に入れて動員した」とFNV合同労連の部門責任者ヤン・バーグイスは述べ、この協約を「趨勢を決める合意」と呼んだ。

「インフレ率が2％未満と予想されている中で、これは実に素晴らしい結果であり、重金属・自動車部門にも非常に重要な影響をもたらすことになるだろう」

粗鋼その他の重金属生産部門の労働者約15万人は、4月19日に組合を通じて交渉を再開する。この部門の協約は5月1日に失効する。9万人の労働者が雇用されている自動車部門では、6月1日に社会協約が失効する。

軽金属・電気技術部門の協約は、例外的な訓練機会・投資を労働者に提供しており、それがこの合意の目玉となっている。バーグイスによると、短期契約労働の利用に関する規定も盛り込まれ、この種の労働は組合と労働協約を締結している人材派遣会社だけと契約できる旨規定されている。

今後18カ月間に4段階で4.45％の賃上げが実施される。バーグイスは、唯一悔やまれるのは若年労働者の賃上げや給付金を確保できなかったことだと述べた。しかし、金融危機の間にこの部門に就職した若年労働者は賃金が4.45％上がる。

3組合と金属・技術産業連盟の交渉は2月下旬から行き詰まっており、ほんの1週間前まで動員や会合などの組合活動が実施され、オランダのこの部門では珍しいストに突入しそうな状況にあった。しかし、賃金に関して妥協に至り、協約が2年目に入った結果、組合は必要な継続的教育・訓練基準を獲得し、契約労働に関する実行可能な規定が盛り込まれた。これにより、協約は3組合すべてによる承認投票に付されるだろう。

［2011年4月14日――ICEM］