アジア太平洋の労働組合、新しいグローバル・ユニオンへの支持を表明
IMFアジア太平洋地域会議の参加者は、世界の産業労働者を統合するプロセスへの支持を表明した。また、新しいグローバル組織で適切な女性代表を確保する必要があることも強調した。
オーストラリア:
5月12〜13日にシドニーでIMFアジア太平洋地域会議が開催され、15カ国から82人の代議員が出席した。この会議はオーストラリアのIMF加盟組織であるAWU、AMWUおよびCEPUがホストとなり開催された。参加者は長時間にわたって詳細に議論し、鉱業・製造業労働者の統合プロセスへの支持を表明した。2012年に臨時大会を招集するかどうか決定する今年12月のIMF中央委員会に、新組織の重点分野に関する政治行動計画を提出すべきである。
IMF、ICEMおよびITGLWFが多くの国々に多数の加盟組合を擁することについて懸念が表明された。国家レベルで団結を確立するために協力を強化しなければならないことが明らかにされた。
参加者は、執行委員の3分の1を女性とし、指導的地位にも女性を登用すべきだと提案した。新生グローバル・ユニオンでは十分な女性代表を確保する必要がある。
地域会議と併せて女性ワークショップが開かれ、同一賃金や機会均等、組合機関における女性の参加・代表をめぐって討議した。一定の進展があったが、平等実現への道のりはまだ長い。
IMFアクション・プログラムの実施について議論し、組織化、より強力な組合の構築、多国籍企業における労働組合ネットワークに焦点を合わせた。インドの組合がIMFプロジェクトに基づき、成長している鉄鋼業で1万人の新規組合員を組織化した。オーストラリアの組合は、リオ・ティントとキャタピラーに関するキャンペーンでネットワークを利用している。
不安定労働との闘いと社会的保護の改善は、依然としてこの地域の主要優先事項である。インドネシアの加盟組織は5月1日に実施された最新のデモで10万人以上の労働者を動員し、社会保障の適用範囲を全市民に拡大するよう要求した。
韓国の自動車産業で有毒化学物質が幅広く使用されているというショッキングな調査結果を受けて、この会議では、韓国金属労組(KMWU)が提案した発癌物質の規制に関する決議を採択した。アスベスト禁止キャンペーンも、BWIならびにICEMと協力して続けられる。
[2011年5月15日――チェリッセ・フレドリクス]
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