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スイスの組合が同一賃金を要求

6月14日の全国行動デーとストで、スイス全国の組合・労働者が女性の同一賃金と最低賃金を要求した。スイスの女性の賃金は同じ仕事をしている男性よりも平均20%少ない。

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スイス6月14日、スイス全国で数千人の労働者が行動デーと全国ストに参加し、女性労働者の権利平等を要求した。IMF加盟組織UNIAは、この行動を実施した45以上の組織(IMF加盟組織SYNAも含む)の中で主導的な役割を果たした。

朝食会や多数の職場行事、大都市の公的な場所での抗議行動を実施、最終的に集団で実態を告発し、14時6分に全国で何千もの紫色の風船を飛ばした。ジュネーブでは、IMF代表を含む2,000人以上が正午に平等を求める昼食会に集まった。その日の午後、行動の一環としてジュネーブのジェット噴水が紫色に染められた。

スイスでは、女性の賃金は同じ仕事を遂行する男性よりも平均19.8%少ない。女性は男性よりも賃金が少ないだけでなく、無給労働の量も2倍であり、家庭と仕事を両立させるために男性よりはるかに大変な思いをしている。

労働者とUNIAの要求は明確で、「同一賃金を確保せよ」である。これを達成するために同労組は、企業が計画的に賃金を管理し、女性の賃金を調整して賃金平等を確保するよう要求している。加えてUNIAは、スイスで法定最低賃金の導入を要求している。小売部門を中心に産業全体で多くの女性の労働条件が不安定であることも、同労組にとって特に懸念される問題である。

「今の時代に、女性の賃金が男性より20%少ないことは容認できない」とUNIAの平等担当書記コリンヌ・シェアラーは述べ、「女性がしばしば男性より不安定な労働条件に甘んじなければならないというのは驚くべきことだ」と付け加えた。

6月14日は、スイスの法律に男女平等が正式に記されてから30年、初めて女性のストが実施されてから20年である。

平等を求めるスイスの行動デーに関するその他の詳細については下記サイトを参照:
http://www.unia.ch/news_aktion_fr.9.0.html?&no_cache=1&L=1&tx_ttnews[tt_news]=6693&tx_ttnews[backPid]=1&cHash=8a81a9d647

[2011年6月15日――アニタ・ガードナー]