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1年に及ぶハネウェルのロックアウトで地域社会に影響

ハネウェルは昨年、米国イリノイ州メトロポリスのウラン加工施設で鉄鋼労働者228人を情け容赦なくロックアウトし、代替労働者を雇った。米労働安全衛生局は、17件の重大な安全基準違反によって地域の安全が危険にさらされていると指摘した。

アメリカ1年前の6月28日、ハネウェルは米国イリノイ州メトロポリスのウラン加工施設で鉄鋼労働者をロックアウトした。ハネウェルはメトロポリスで、ウラン鉱粗製物を六フッ化ウラニウム(UF6)に加工して冷凍し、原子力用に企業に販売している。ハネウェルは過去9カ月間、請負業者から派遣された代替労働者を利用して、この危険作業を実施している。

鉄鋼労働者は6月25日(土)に集会を開き、労働者と地域住民が、この施設で外部労働者が働いていることの危険性を改めて警告した。米労働省労働安全衛生局(OHSA)は6月22日、同社と代替労働者による17件の重大な職場安全基準違反を指摘した。

OHSAが挙げた違反は、フッ化水素タンクのバルブ操作における人的要因に取り組んでいないこと、プロセス機器の完全性を維持するための手順を文書化していないこと、プロセス薬品・機器・手順の変更を管理する手順書を作成・実施していないこと、事故報告に不備があり、2010年12月22日の蒸気発生をもたらした要因が記載されていないことなどである。17件の違反に対する罰金は、ハネウェルが減額を交渉できなければ11万9,000米ドルになるだろう。

労働者にとって中心的な問題は、勤務8時間および12時間以降の超過労働手当である。解決しなければならないが協約を脅かすわけではない問題として、そのほかに、会社側が「米連邦法に基づく家族・医療休暇を取得する労働者は、同時に休暇を取らなければならない」と主張していること、今後の新採用者の年金制度を別立てにすること、超過労働に従事した社員に会社が食事手当を支給することが挙げられる。

その他の詳細については下記サイトを参照:
http://www.icem.org/en/27-North-America/4527-Steelworkers-Mark-Year-long-Honeywell-Lockout-in-US

関連リンク:
USW reacts to Safety Citations at Honeywell (pdf)


[2011年6月29日――アレックス・イワーノウ]