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韓国で開催したアジア金属労組連絡会議でIMF-ICEM-ITGLWF合併めぐり議論

アジア太平洋諸国の金属労働者がソウルで会合を開き、IMF-ICEM-ITGLWF合併について議論するとともに、組合ネットワークの構築に関する経験を共有し、地域の組合の主な優先課題として組織化活動を挙げた。

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韓国アジア太平洋諸国の金属労働者が6月23〜24日に韓国のソウルで第4回アジア金属労組連絡会議(AMLC)を開催し、IMF・ICEM・ITGLWFのグローバル・ユニオン・フェデレーション3団体による新しい国際労働組合の創出プロセスをめぐり、経験を共有するとともに関心事について議論した。

統合問題に検討を加える各種のIMF意思決定機関のメンバーである西原浩一郎IMF-JC議長から、新しい国際労働組合の創出の経過と進展について実のある報告があった。続いて議論を行い、域内各国が報告を発表、新しいグローバル・ユニオンの創出を視野に入れて全国組合の優先事項や課題について説明した。参加者が抱える懸念がいくつか表明され、ただ大きいだけではなく、より強力な新しい製造労連を構築したいという願望に焦点が当てられた。

多国籍企業(TNC)における労働組合ネットワークの問題も取り上げられた。参加者は、機能する労働組合ネットワークに関する経験を共有し、TNCの本国の組合と当該TNCが活動している他の域内諸国の組合とのコミュニケーションを中心に議論した。議論の中で、労働紛争が発生した場合の迅速な情報交換の必要性が強調された。

未組織労働者の組織化に関するセクションでは、特に将来組織統合する可能性があること、組織化問題への取り組みにあたって背景や基本方針、活動方法が異なる他の組合と協力する必要があることを踏まえて、実に活発な議論が戦わされた。

組織強盗した場合のAMLCの今後についても議論した。検討を加えた選択肢は、AMLC特別金属部会の設置や、他部門の組合の包含などである。この問題は、おそらく2011年12月のIMF中央委員会の結論を受けて決定されるだろう。

AMLCはIMFの意思決定機関ではないが、この会議を主催したIMF-JCの招待で、IMF書記局の代表が会議に出席し、議論・討論に加わった。

[2011年6月27日――アレックス・イワーノウ]