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スウェーデンの臨時労働者に140万ユーロの遡及払い

組合オルグは派遣労働者を探し出し、しかるべき賃金を受け取れるようにした。この活動の結果、過去にさかのぼって大幅な賃上げが達成され、新規組合員も獲得できた。

スウェーデンIFメタル・イェテボリ支部は2011年前半、イェテボリの派遣労働者の未払賃金140万ユーロの支払いを取り決めた。

これにより、600人の労働者が正当な賃金を受け取った。未払賃金額は、下は100ユーロ未満から最悪のケースでは3万9,000ユーロにも達しており、交渉が続いている。同労組はイェテボリの派遣会社15社が支払った給料を見直している。

派遣会社部門の労働協約によると、派遣労働者の賃金は他の労働者の平均賃金と同等でなければならない。不規則な賃金を支給されている労働者の多くが若年者であり、自分の賃金が他の労働者より少ないのかどうか分かっていない。「仕事にありつき、時給11ユーロもらって喜んでいるかもしれないが、同僚は14ユーロ稼いでいる」とIFメタル・イェテボリ支部のカリーナ・カヤンデルは言う。

雇用期間が長くなれば、積もり積もって大きな差になる可能性がある。

誤った賃金の理由として、労働協約に関する認識の不足だけでなく、コストを節約したいという使用者の願望も挙げられる。「使用者は、35%の割増手数料を請求する派遣会社を通して雇用するとコストが高いことに気づき、その穴埋めをしようとしている」

IFメタルはこれから国内の全地方支部にチェックリストを送る、とIFメタルの団体交渉主任ベリ・ペッカ・サイッカーラは言う。これによって、さまざまな仕事の平均賃金を確認しやすくなる。労働組合はこれまで派遣社員の概念に反対してきた。派遣会社と協約を締結するには時間がかかる。

「しかし今、態度の変化が見られる」とサイッカーラは言う。当面の目標は、人材派遣会社で従業員の組合組織率を高めることである。

「私たちは臨時労働者を探し出そうとしており、適正な賃金を受け取れるようにすると同時に、組合加入も勧めている」とカリーナ・カヤンデルは言う。

[2011年6月23日――ライナー・サンティ]