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韓国の韓進造船所で闘争が激化

7月9〜10日に韓国で約1万人が韓進造船所までの「希望のバス」行進に参加し、労働協約違反の解雇に抗議した。デモ参加者は行進の許可を得て警察に通知していたが、機動隊に阻止され、催涙ガスで攻撃された。

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韓国7月9〜10日の夜、韓国各地から約1万人の労働者や市民が韓進造船所までの「希望のバス」行進に参加し、この造船所における協約違反の解雇と不安定労働の利用に抗議するとともに、ハンガーストライキ中のキム・ジンスクを連帯訪問した。釜山での文化行事のあと、参加者たちは造船所に向かってキャンドル・デモ行進を開始した。造船所から1キロメートルのところで、機動隊が道路を封鎖し、放水銃と液体催涙ガスでデモ参加者を攻撃した。

キム・ジンスク(過去記事を参照)は、主治医が面会を物理的に阻止された7月5日以降、治療を受けられない状態にある。会社側は、彼女が必需品や充電済みの携帯電話を受け取ることも認めていない。

韓国のナショナルセンターKCTUの会長は、7月13日にハンガーストライキに入り、韓進に誠実な交渉を要求する予定である。

韓国金属労組(KMWU)は木曜日に記者会見を開き、報道機関にイ・ミョンバク韓国大統領宛の抗議文を発表する。

IMFは7月4日に韓国大統領に書簡を送り、韓国政府に対し、韓進重工業造船所と柳成ピストンリング工場で労働者に対する暴力行為をすべて中止すること、会社側に団体交渉の開始とロックアウトの中止を強く求めること、組合役員、組合員および支持者に対する迫害をやめること、結社の自由と団体交渉権に関するILO条約を尊重することを要求した。

IMFとKMWU、レイバースタートは、韓国政府に暴力行為の即時中止を要求するキャンペーンを開始した。この取り組みに参加し、今すぐ抗議文を送付してほしい。

抗議文を送付した組織は、AMWUおよびAWU(オーストラリア)、CNM/CUT(ブラジル)、フランス金属労連、IMF-JC(日本)、FIM-CISL(イタリア)、NTUI(インド)、合同産業労組(ノルウェー)、パキスタン労働者連盟、フィリピン労働者連盟および金属労働者同盟、USW金属部門およびCAW(カナダ)、USW(アメリカ/カナダ)、IGメタル(ドイツ)などである。

これと並行して、アメリカのナショナルセンターAFL-CIOも韓進と柳成の状況に触れ、米国代表に対し、韓国の労働者の基本的な団結権・団体交渉権が尊重されるまで、韓国との自由貿易協定案の検討を拒否するよう求めた。

関連リンク:
KMWU calls for urgent solidarity support
Rights' violations reported in Korean National Assembly
KMWU rally in Busan to support strike at Hanjin
Hanjin shipyard workers continue strike against mass dismissal


[2011年7月13日――ライナー・サンティ]