IMFアフリカ地域会議で地域の重要優先課題を確認
2011年7月6〜7日に南アフリカのヨハネスブルグでアフリカ16カ国の加盟組織が会合を開き、女性プログラムの進展、IMFアクション・プログラムの実施、新しいグローバル・ユニオン・フェデレーションの創出をめぐり議論した。
南アフリカ:
この会議には、ユルキ・ライナIMF書記長、スドゥモ・ドラミニCOSATU会長、南アフリカ全国鉱山労組(NUM)会長も兼任するセンゼニ・ゾクワナ国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)会長、ファビアン・ヌコモICEMコーディネーター、ターボ・チャバララ国際繊維被服皮革労組同盟(ITGLWF)地域書記、それに南アフリカ被服繊維労組(SACTWU)の組合員数人も出席した。
この会議に先立って開かれた女性ワークショップで代議員は、この地域で「同一賃金、機会均等」を促進するためにこれまでに実施された活動を評価した。議論の焦点は、労働組合における女性の参加・代表の検討で、多くの代議員が「労働組合は女性の居場所を設ける必要がある」との意見を表明した。また、新しいグローバル・ユニオン・フェデレーション(GUF)に向けて活動する組織機構ならびに設立後の新生GUFで、バランスの取れた男女代表を確保することについても討議した。
この地域会議ではユルキ・ライナIMF書記長が代議員に、新生GUF創出の理由を発表した。すなわち、グローバル化がもたらす課題に取り組むために、国際レベルで労働者の発言力を強めることである。同書記長は代議員に、新生GUF設立に向けてどのような作業が進められているか、どんな組織機構になると予想されるかを説明した。代議員たちは、これらの組織機構における代表や、アフリカ地域に拠点を置くことの実用性をめぐって議論した。また、地域の優先課題を決定し、新しい国際労働組合の優先課題に盛り込む必要があることについても議論した。
スティーブン・ニャポIMFアフリカ地域代表が、地域におけるIMFの活動について報告した。各国の労働組合協力の強化と合併に向けた取り組みによって、団結の強化に多大な関心が注がれている。もう1つの中核的分野は、域内の加盟組織の強化を目指す組合構築活動である。さらに代議員は、多国籍企業、持続可能な貿易・開発、労働組合権など、現行アクション・プログラムの各側面に検討を加えた。スワジランドとジンバブエの代議員が報告し、この2つの政治的キャンペーン関連の継続的活動について情報を提供した。気候変動に関する立場を推し進め、この分野で能力を強化する必要のあることが確認された。地域レベルおよび国際レベルでコミュニケーションを改善する取り組みが進められており、この活動において参加者が役割を果たすべきことも指摘された。
地域の優先課題を明らかにすることが重要であり、それを新生GUFに取り入れなければならないということで、参加者全員の意見が一致した。これらの優先課題を確認し、文書の構造・内容を概説する枠組みがまとめられた。この文書は、IMFアフリカ地域事務所がICEMおよびITGLWFの地域代表と協議しながら作成し、加盟組織に回覧して意見を聞く予定である。この文書は、IMF機構において地域代表にマンデートを与えたり、2011年12月のIMF中央委員会で参加者に地域優先課題を伝えたりするのに役立つ。
[2011年7月9日――アイシャ・バハドゥール]
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