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スイスメタル労働者の今後は依然不透明 スイスの労働組合UNIAは、破産の危機に瀕した企業スイスメタルで労働者470人の雇用を守るキャンペーンにおいて、意義ある前進を遂げた。この初勝利によって、全社員が7月の給料を受け取れることになった。この成果はスイスの経済担当国務大臣と、ソルールおよびベルンの州政府に圧力を加えたおかげで達成された。 スイス: 連邦・州政府とUNIAは、7月の賃金支払いのために200万スイス・フランを提供した。スイスメタルには、もはや賃金を支払うための流動資産がない。UNIAはこの支払いの大部分(約70%)を提供した。 この支払いは、同社の2つのスイス事業がフランス系の青銅・銅電極メーカー、ル・ブロンズ・インダストリエルに買収される可能性がまだ残っていることを意味する。 UNIAはスイスメタルの雇用を守るためにもう1つ重要な措置を講じ、2,000万スイス・フランの負債を抱えるスイスメタルの債権者であるBNPパリバ銀行に圧力をかけ、同行が2工場で差し押さえていた同社の在庫金属を放出させることに成功した。 UNIAとドルナッハの主要施設で働く労働者は8月8日、BNPパリバのバーゼル支店前で象徴的なデモを行い、同行に在庫金属原料の差し押さえ解除を強く要請した。「銀行が倉庫を占拠するなら、われわれは銀行を占拠する!」をスローガンに数百人の労働者が結集し、この行動は成功した。 8月8日にはルコンビリエにある別の工場が操業を再開したが、現在、ドルナッハ工場に関心が集中しており、この工場でも直ちに生産を再開しなければならない。再開できるか否かは、スイスメタルが、バイヤーが他社に目を向ける前に操業を再開し、未決注文に対処することに同意するかどうかにかかっている。早めに操業を再開すれば、スイスメタルは8月分の賃金を支払うことができるだろう。 売却交渉が続いているため、現在のところ余剰人員解雇の必要はなく、解雇しようとすれば激しい反対に遭うだろう。 UNIAは、ソルールとベルンの州政府が極めて重要な鍵を握っていることを強調している。両州政府には、事業の大規模な解体を防いで工場の閉鎖を阻止する義務がある。 このICEMニュースリリースはICEMウェブサイトでも閲覧可能 (http://www.icem.org/en/78-ICEM-InBrief/4613-Uncertainty-Continues-for-Swissmetal-Workers) [2011年8月15日――ICEM]
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