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フィリピンの造船所で労働者6人が圧死 10月7日にケッペル・スービック造船所で重さ42トンの高架スロープが落下し、下敷きになった労働者5人が即死、その他7人が負傷した。負傷者7人のうち1人も同じ日にオロンガポの病院で亡くなった。MWAPは、ずさんな安全基準を非難している。 自動車、エレクトロニクス、造船、採掘および鉄鋼などの金属産業労働者を統合しているIMF加盟組織、フィリピン金属労働者同盟(MWAP)は、事故の犠牲者の遺族に謹んで哀悼の意を表した。 MWAPは現場に実情調査団を派遣し、ケッペルの安全衛生基準違反が悲惨な事故を引き起こしたことを確認、10月11日にケソンシティーで記者会見を開いて調査結果を発表した。 労働者の上に落下した鉄塔スロープは上安定で、通常の10トン支柱が取り付けられていなかった。事故発生時には腕材が1本しかなく、スロープを修理するときは4本の腕材を使うという一般的な方法に従っていなかった。 「私たちは、労働者の安全と生命を確保する対策を講じなかったことに関して、ケッペル造船所の経営陣に責任があると考える。徹底的な調査を行い、この事故の本当の原因と教訓を明らかにするために助力するよう政府に求める《とレデン・アルカンタラMWAP書記長は述べた。 造船業では日常的に事故が起こっている。スービックで近くにある韓進造船所では、労働災害で40人以上の労働者が亡くなった。「この産業には固有の危険があるため、最高水準の労働安全衛生が求められる《とアルカンタラは述べた。 労働者の同盟も同様に政府に対し、国内の経済特区に対するフィリピン経済特区庁(PEZA)の管轄権を見直し、PEZAに少なくとも現行労働法を守らせるよう要求した。 「調査員だけでなくジェイ・コングン・スービック市長まで、PEZAの管轄下にあるという理由で最初は同社構内への立ち入りを認められなかったことに、私たちは驚いている。ケッペルはフィリピンの法律に反する独自の法規を定めるほど力を持っているのか《とアルカンタラは問いかけた。 実情調査団の最初の調査結果を労働と雇用に関する議会監視委員会に提出し、法律制定に向けて事故の調査を行うよう同委員会に要請する予定である。 関連リンク: MWAP statement on Keppel accident (pdf) MWAP press release on fact-finding mission (pdf) Fact-finding mission report (pdf) [2011年10月12日 ライナー・サンティ]
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