インドネシアの労働者にとって画期的勝利
1年以上に及ぶ苦闘の末、インドネシアの労働運動は、社会保障行動委員会(KAJS)の旗の下に社会保障制度改革を求める闘いに勝利を収めた。
インドネシア:
10月28日は、インドネシアの労働者を保護して社会保障を与えるための闘いに勝利を収めた日として、インドネシア労働運動史に刻まれるだろう。この日の夜遅く、インドネシア下院はついに社会保障実施機関法案を成立させ、すべての市民が完全な医療・雇用保護を受けられるようになった。
2つの社会保障実施機関(BPJS)が設立され、2014年に業務を開始する。BJPS1は全インドネシア国民の医療を直接管理する。既存の社会保険会社ジャムソステックの責任と活動は、この新組織に移管される。BPJS2は2014年1月1日からフォーマル・セクターで業務災害、死亡給付および老齢年金を管理する。
この苦闘の末に手に入れた勝利に至る道は障害や困難に満ちたもので、先行きが上透明になったときもあった。スハルト時代には見られなかった労働者による集団デモは、いったん労働者が決意を固めれば、もう権利を求める闘いを止めることはできないことを証明した。あらゆる障害をものともせず、勇敢なKAJS指導部は一度も後退しなかった。
サイード・イクバルKAJS会長兼IMF加盟組織インドネシア金属労連(FSPMI)会長はIMFに、この闘いへの支援を感謝した。同会長は、「タイムリーな支援のおかげで、KAJSメンバーは前進して闘いに勝利を収める勇気と自信を与えられた《と述べ、インドネシアの国民と労働者に利益を与える同法の実施状況を監視することの必要性を強調した。
法案が下院で審議された日、数千人の労働者が議会の外に集まって座り込んだ。法案成立のニュースが届くと、この歴史的勝利を祝って嵐のような拍手と歓声が沸き起こった。
ユルキ・ライナIMF書記長は、社会保障に基づいてインドネシアの労働者を保護するための闘いに勝利したFSPMIとロメニックを祝福し、「勝利をもたらしたのはKAJSによる労働者の動員だ《と述べた。書記長は、「インドネシアの労働者が見せつけた人民の力と決意は、世界中の労働者にとって励みになる《と強調し、2014年に同法の実施を確保するためにIMFが支援することも約束した。
[2011年11月2日 P・アルナサラム]
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