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中・東欧の組合が新GUFを支持し、権利侵害を非難 2011年10月26〜27日にチェコ共和国プラハで開催された地域会議と女性ワークショップに中・東欧のIMF加盟組織が参加し、男女労働者の賃金格差、新組織への女性の参加、新GUF結成プロセス、ベラルーシ、カザフスタン、グルジア、ウクライナなど域内各国における組合権侵害事件をめぐって議論した。 この行事に影を投げかける出来事が起こった。ベラルーシ代表団の1人であるゲナディ・フェディニッチREPAM会長が、ミンスク空港でベラルーシ警察に拘留されたため、会議に出席できなかったのである。代議員は10月27日、フェディニッチに対するベラルーシ当局の行動を非難する決議を全会一致で採択した。この事件は、ベラルーシに関する同労組のILO提訴の資料に盛り込まれる予定である。 女性ワークショップの参加者は、地域の男女賃金格差や、組織における平等と参加の促進について議論した。南東ヨーロッパの組合が女性ネットワークを結成した。参加者は新組織の全レベルにおける女性代表も提案し、新GUFの執行委員会で女性の割合を30%とする案を支持した。 地域会議では、IMF、ICEMおよびITGLWFによる新GUF結成プロセスが重要な議題となった。ユルキ・ライナIMF書記長が合併プロセスと新GUFの組織機構・財政について簡単に発表したあと、参加者は意見や期待を表明し、合併が地域に突きつける課題をめぐって討議した。 この会合で提起されたもう1つの重要な問題は、上安定雇用の蔓延という憂慮すべき事態である。ロシアMMWUのミハイル・タラセンコ会長が、自身がロシア議会に提出した法案について発表した。この法案は、ロシアで「三角雇用関係《と派遣労働を禁止しようとするものだ。 参加者は、地域における組合・労働者の権利の侵害について議論した。最も深刻な事例として、ウクライナの司法制度で組合に対する嫌がらせが悪化していることや、ベラルーシで民主的組合に本格的な攻撃が加えられていることが挙げられ、ゲナディ・フェディニッチが出席できなかったことで、会議参加者も身をもってその影響を受けた。そのほかに、グルジアでストライキ中の石油労働者が、カザフスタンでもスト中の金属労働者が迫害された事例が発表された。 「労働組合主義は1つの生き方であり、1日24時間の仕事だ《とクロアチア金属労組(SMH-IS)のベドラン・ドラギチェビッチ会長は、労働組合員に対する攻撃の激化に関する報告に触れて語った。「私はそれを個人的な話と受け止めており、自分に対する攻撃と理解している。そばにいてあげることができず、何もできないのが残念だ《 関連リンク: Resolution on Belarus (Prague) (pdf) [2011年10月28日 イリヤ・マトベーエフ]
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