IMFニュース・ブリーフス

エクストラータで労働者が上公正な賃金格差の解消を要求

ルステンブルクのエクストラータ製錬所で1カ月前から続いていた南アフリカ全国金属労組(NUMSA)組合員のストが11月25日に終了、合同タスクチームが賃金格差を調査し、調査完了後直ちに格差解消に取り組むことで合意した。

photo
南アフリカ: 2011年9月に始まった交渉が行き詰まったため、労働者は2011年10月24日にストを決行した。労働者の要求は、ルステンブルクの各工場とリオン・トゥバツェ工場との賃金格差を縮小するための全面的な10%の賃上げ、3,500ランドの住宅手当、職務等級数の8から5への削減などである。

斡旋・調停・仲裁委員会(CCMA)は争議を解決することができず、NUMSAはスト権を行使するしかなかった。イルヴィン・ジムNUMSA書記長は、「エクストラータは経営幹部に多額の報酬を支払っているのだから、労働者の要求に応じることができると私たちは確信している《と主張する。

NUMSAによると、ストが長引いた理由は、エクストラータ経営陣が牛歩戦術を採用したために労使関係が緊張し、労使間の対立が深まったことだ。2011年11月15日、NUMSA組合員は同社にさらに圧力をかけ、ヨハネスブルグのエクストラータ事務所まで行進して労働者の要求書を手渡した。

NUMSAは、賃金・住宅手当要求に関する交渉を有利に進め、常勤安全衛生代表の確保など、それ以外にも成果を上げた。しかし、まだ賃金格差の問題を解決する必要があった。特に、ムピューマランガのエクストラータ・リオン工場の労働者は、ルステンブルクの労働者より賃金が多い。

エクストラータがNUMSAに説明したところによると、賃金格差の理由は、ムピューマランガのリオン工場のほうがルステンブルクの各工場より生産性が高く、リオンは遠隔地にあるので、熟練労働者を引きつけるために一部の等級で高めの賃金を支払う必要があることだ。ヨハネスブルグでの行進に集まった労働者を前に、セドリック・ジーナNUMSA会長は次のように語った。「ルステンブルクの工場は先端技術を利用してクロム鉄を生産しているのだから、ムピューマランガの労働者のほうが高賃金というのはおかしい。同じ質の仕事には同じ賃金を支払ってもらいたい《

労使双方は行き詰まりを解決するために、最終的に全工場で賃金を調和させることを目指して労使合同チームを設置し、この問題を直ちに調査することで合意した。労働者は今日この措置を受け入れ、ストは中止された。

[2011年11月25日 アイシャ・バハドゥール]