BMWが同一賃金規則を回避
イギリスのIMF加盟組織ユナイトは自動車メーカーのBMWに対し、「新入社員を年金制度の対象から除外する計画と、法の抜け穴を利用して派遣スタッフの同一賃金を否定する計画を撤回しなければ、2012年に争議行為を実施する可能性がある《と警告した。
イギリス:
ドイツ系自動車メーカーのBMWは12月初めにユナイトに、イギリスで新入社員を最終的な給与年金制度の対象外とする予定であり、「スウェーデンの特例《と呼ばれる派遣労働者規則の抜け穴を利用して、雇用開始から12週間後に派遣スタッフに常用労働者と同一の賃金を保障するという規則を実施しないことにしたい、と伝えた。
EU派遣労働指令の譲歩にちなんで吊付けられた「スウェーデンの特例《とは、派遣会社と雇用契約を結んでいる臨時労働者が同指令の均等待遇規定によって保護されないことを意味する。
ユナイトの全国役員ロジャー・マディソンはこう述べた。「BMWは、年金制度を攻撃し、法の抜け穴を利用して派遣労働者の権利を弱める計画を撤回しなければ、混乱の新年を迎えることになる。ユナイトは、これらの抜け穴を利用して派遣労働者の権利を削減することは上道徳だと考える《
イギリスの新しい派遣労働規則は2011年10月に実施された。派遣労働者は雇用開始から12週間後に常用労働者と同一の賃金を受け取れるはずだった。
ある派遣労働者はユナイトのブログで次のようにコメントしている。「ある派遣会社で長年にわたって同じ仕事をしてきたが、今、その派遣会社とスウェーデン型の契約を結ぶよう強制されている。その結果、時給が正社員より4ポンド弱減ることになる《
ユナイトは、新年にBMWの全職場委員と会合を開き、必要があればスト権投票も視野に入れて抵抗キャンペーンを展開する予定である。
[2011年12月12日 ライナー・サンティ]
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