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ICEMがブラジルのペトロブラスとグローバル協約を締結

国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)は、世界第3位のエネルギー会社、ブラジル石油公社(ペトロブラス)とグローバル枠組み協約(GFA)を締結した。

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全世界: 2011年11月30日、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)は1998年以降16本目のグローバル枠組み協約を締結した。この協約はリオデジャネイロのペトロブラス本社で、マンフレッド・ワーダICEM書記長と、ペトロブラスのガス・工業担当取締役マリア・ダス・グラカス・シルバ・フォスター、人事担当専務取締役のディエゴ・エルナンデスおよびFUP(ブラジルの石油・ガス労働者統一連合)ゼネラル・コーディネーターのジョアン・アントニオ・デ・モラエスによって締結された。

「これはICEMが石油・ガス会社と締結した4本目のGFAで、私たちが採取産業の企業に遵守を求めている社会原則の多くを具体的に示している《とワーダは述べた。ICEMは、これまでにノルウェーのスタットオイル、イタリアのエニ、ロシアのルクオイルとGFAを取り決めた。

この協約はブラジルのICEM加盟組織、石油・ガス労働者統一連合(FUP)の承認を得て締結され、調印式にはICEMラテンアメリカ/カリブ海地域副会長のセルジオ・ノバイス(ブラジル)とともにFUP幹部も出席した。FUPとセルジオ・ノバイスの両方から支持を得たことが、協約締結を大きく後押しした。

この協約はペトロブラスに対し、結社の自由の権利を承認するとともに、全従業員のために団体交渉を行い、社員と経営側との公式対話ルートを設けるよう義務づけている。また、仕事と私生活、家族生活とのバランスを取りやすい労働条件も促進している。

GFAの定めによると、ペトロブラスは協約に盛り込まれた9つの労使関係項目を「すべてのサービス提供者に守らせるよう努力《し、これには安全衛生、必要な設備の提供、交渉経路の永続的な制度化、機会均等および訓練機会の促進が含まれる。

この協約は、多国籍企業および社会政策に関する原則のILO三者宣言、OECD多国籍企業ガイドライン、世界人権宣言、国連グローバル・コンパクトに記載される国際基準も承認している。

ワーダとペトロブラスCEOのホセ・S・ガブリエリ・デ・アゼベードは、約3年前にグローバル・コンパクトの役員としてICEM*ペトロブラスGFAに関する協議を開始した。

ブラジル政府が株式の56%を所有するペトロブラスは従業員数8万500人で、30カ国で事業を展開している。石油の探査・生産のトップ企業であり、16の精製所と多数の石油化学施設、生物燃料施設、パイプラインなどを運営している。ICEMは94カ国・255団体の全国労働組合で構成されている。

詳しくはICEMウェブサイトを参照:
http://www.icem.org/en/77-All-ICEM-News-Releases/4795-ICEM-Signs-16th-Global-Agreement-with-Petrobras-of-Brazil

[2011年12月1日 ICEM]