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パブリック・アイ賞の投票開始

ベルン・デクラレーションとグリーンピースは、パブリック・アイ賞の投票受け付けを開始した。これは2011年に最も行いが悪かった企業を選ぶ公開投票プロジェクトである。

全世界: 企業主導のダボス世界経済フォーラムに対抗して2000年から毎年実施されているパブリック・アイ・プロジェクトには、スイスの組織ベルン・デクラレーションとグリーンピース・スイスの傘下でいくつかの非政府組織が関与し、社会面・環境面において世界で最も無責任な企業の候補リストを発表している。

2012年1月末、スイス・ダボスの国際メディア会議で恥ずべきパブリック・アイ賞が「受賞者《に贈られ、候補企業をノミネートした組織がその理由を発表する。

今年のパブリック・アイ賞には、以下の巨大企業6社がノミネートされている。

●東京電力(日本)――原子力発電所の安全管理において重大な過失を犯した。
●ヴァーレ(ブラジル)――反組合的な慣行で有吊。アマゾンの熱帯雨林の真ん中にベロモンテ・ダムを建設する。その結果、4万人が強制的に立ち退かされる可能性がある。
●採掘会社フリーポート・マクモラン(アメリカ)――やはり組合に対する敵対的な態度で知られ、西パプアの環境汚染を理由にノミネートされた。
●三星(韓国)――労働者に情報を提供して保護することなく、禁止された猛毒物質を使用し、致命的ながんを誘発した。
●シンジェンタ(スイス)――グローバルに活動する種子・農薬会社。ヨーロッパで使用が禁止されており、すでに数千人の農民を死に至らしめた商品であるにもかかわらず、南側諸国で除草剤パラコートを販売している。
●バークレー(イギリス)――世界的な銀行・金融大手。食物「先物《をめぐる投機で最貧困層を犠牲にして世界の食品価格を高騰させた。

パブリック・アイ賞ウェブサイトを訪問し、地球を破壊する貪欲な企業に投票してほしい。

IMFは1年前、2011年パブリック・アイ賞でフォックスコンに投票するよう勧めた。しかし、インターネット投票の結果、「グリーン・ディーゼル《という恥知らずな商品吊でヨーロッパ全土でバイオディーゼルを販売するフィンランドのバイオ燃料企業、ネステ・オイルが「受賞《した。パーム油需要の激増に伴い、インドネシアとマレーシアで熱帯雨林が破壊されている。

[2012年1月12日 アレックス・イワーノウ]