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ヨーロッパの海運会社が有害廃棄物を輸出 ヨーロッパの海運会社は、適切な処分の費用を避けるために有害廃棄物を発展途上国に輸出している。環境・労働団体の連合組織であるNGO船舶解撤プラットフォームはEU委員会に対し、ヨーロッパの廃船の有害廃棄物貿易を防止するために措置を講じるよう求めている。 EU廃棄物輸送規則はEU加盟国に対し、船舶構造に使われているものを含めて、有害廃棄物を発展途上国に輸出することを禁じている。それでも、ヨーロッパの海運会社の圧倒的多数が相変わらず、適切な処分の費用を避けるために、環境・労働関連法の未実施で知られる南アジアの船舶解撤場に船を売却しており、最も貧しい地域社会のいくつかが極めて危険な労働条件と深刻な汚染にさらされている。 2011年に船舶を廃棄した10大ヨーロッパ諸国は、ギリシャ(100隻)、ノルウェー(24隻)、イギリス(13隻)、オランダ(12隻)、ドイツ(11隻)、イタリア(9隻)、キプロス、スイス(それぞれ5隻)、ブルガリア、デンマーク、ルーマニア(それぞれ4隻)、ラトビア、リトアニア、ポーランド、スペイン、スウェーデン(それぞれ3隻)、ベルギー、フィンランド、アイルランド、スロベニア(1隻)だった。 毎年合計およそ800隻の船が耐用年数に達し、鉄鋼を回収するために解体されている。そのうち約8割がバングラデシュやインド、パキスタンといった発展途上国の海岸にそのまま置き去りにされ、無節操な船舶解撤会社が利潤を極大化するために、環境・安全規則がほとんど実施されていない状況につけ込んでいる。IMFは船舶解撤労働者を組織化する取り組みを精力的に報告してきた。 NGO船舶解撤プラットフォームは、2011年9月13〜14日にトルコのイスタンブールで開催された造船・船舶解撤における持続可能かつ安全でグリーンな雇用に関する第1回IMF/EMF合同グローバル会議に参加した。 [2012年1月18日 ライナー・サンティ]
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