オランダのネッドカー閉鎖を発表
三菱自動車はオランダのネッドカー工場閉鎖を発表した。オランダのIMF加盟組織FNV合同労連は、西ヨーロッパ唯一の三菱工場の存続を求めて結集した。
オランダ:
三菱自動車は2月6日、オランダ南東部リンブルフにある西ヨーロッパ唯一の同社工場ネッドカーを2012年末までに閉鎖すると発表した。ネッドカー従業員1,500人の半数を組織化しているオランダのIMF加盟組織FNV合同労連によると、地域最大の使用者である同工場が閉鎖されれば、リンブルフとオランダの製造業に多大な影響が及ぶだろう。
FNV合同労連のスポークスパーソン、ヘンク・バン・リースは次のように述べた。「すでに高い構造的失業率に苦しむ地域にとって、ネッドカーの操業停止は冷酷なまでに厳しい影響を与える。ただでさえ失業者が大勢おり、特に高齢労働者がリンブルフの労働市場で居場所を失うことが大いに懸念される」
2010年に会社側は組合と政府に訴えかけ、どうすればネッドカーを競争力のある自動車組立工場へとさらに変換できるかについて、研究と計画に加わるよう提案した。残念ながら、長い徹底的な議論の末、同社は組合の提案をすべて無視して閉鎖を決めた。
発表された閉鎖理由は生産不足である。昨年の生産台数は、一交替制で10万台の年間生産能力に対して4万7,000台にとどまった。この工場は小型車のコルトとスポーツ用多目的車(SUV)のアウトランダーを生産しており、この2つのモデルが同社の世界生産台数の4.3%を占めている。
組合は闘争に備えている。ネッドカーでは2月10日のスト実施が発表された。同時に、組合はオランダの政府と政治家に対しても、ネッドカー問題に関する立場をより鮮明にするよう求めている。FNV執行委員のアニャ・ヨンクブルートはこう語った。「フェルハーヘン・オランダ経済問題大臣と緊急に会談し、この劇的な事態の展開がどのような結果をもたらすか、ネッドカーとリンブルフで可能な限り多くの雇用を守るために何ができるかについて議論したい」
[2012年2月9日 アレックス・イワーノウ]
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