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リオ・ティント労組がケベックのロックアウトを非難

リオ・ティントの欧州従業員代表委員会(EWC)は世界中の組合とともに、ケベック州アルマで全米鉄鋼労組(USW)加盟組織のアルマ金属労組のカナダ人組合員780人をロックアウトしたことについて会社側を非難した。

カナダ: リオ・ティントの欧州従業員代表委員会(EWC)は、ケベック州アルマで全米鉄鋼労組(USW)加盟組織のアルマ金属労組のカナダ人組合員780人を不当にロックアウトしたことについて、この世界的な鉱物・金属メーカーを非難した。

リオ・ティント欧州従業員代表委員会は2月2日にリオ・ティントCEOのトム・アルバネーゼに書簡を送り、リオ・ティント・アルキャンの現地経営陣に対し、12月30日にアルマで始まった労働者780人のロックアウトを終了させるために「誠実な交渉」を強く要請するよう求めた。

リオ・ティントは「地域社会の社会機構を必然的に破壊するビジョンの欠如」を露呈している、と欧州従業員代表委員会のベロニク・ロッチェ書記は書き、「当委員会は欧州内外で組織されるあらゆる取り組みにおいてUSWと協力し、そのような反社会的攻撃を退けるためのUSWの闘いに参加する」と警告した。

このリオ・ティントEWCによる介入は、USW、国際化学エネルギー鉱山一般労連およびIMFが、リオ・ティント・アルキャンのアルマ・アルミ製錬所の労働者を支援するために実施している国際連帯キャンペーンの一環である。11日前に全世界のICEM/IMF加盟組織がリオ・ティント社長兼CEOのトム・アルバネーゼに抗議文を送り始め、その結果、同社はファックスの電源を切る羽目になった。

3月31日にアルマでカナダ内外の労働組合員による集団抗議行動が行われる。その前日には、ICEM北米地域組織が北米地域で委員会を開催し、USW第9490支部であるアルマ金属労組の犠牲となった組合員への支援を表明する。

ロックアウトの背景にある主要な問題は、リオ・ティント・アルキャンが無制限に外部委託する権利の獲得を狙っていることだ。そうなれば、最終的にサグネ・ラック・サン・ジャン地域の賃金ベースが半減することになるだろう。リオ・ティントが2007年に390億米ドルでアルキャンを買収して以来、アルマ経営陣は、退職などで労働者が減るたびに、十分な社会的給付のない低賃金スタッフを利用する下請業者への外部委託によって人員を補充してきた。

アルマ金属労組は、団体交渉でフルタイムの直接雇用従業員の最低人数を設定しようとした。アルキャンはこれを拒否し、旧5年協約が満了すると組織労働者をロックアウトした。

詳しくは下記サイトを参照:
USW(英語):http://www.usw.ca/workplace/campaigns/campaigns/rio
USW(フランス語):http://www.usw.ca/travail/campagnes/campagnes/rio
ICEM:http://www.icem.org//files/PDF/lettre%20TOM%20ALBANESE%20ALMA%20FEV%202012%20engx.pdf

行動を起こすには下記サイトを参照:
http://www.imfmetal.org/index.cfm?c=28626&l=2


関連リンク:
Letter of the German Mining, Chemical and Energy Industrial Union (IG BCE)
Letter of the Australian Workers' Union (AWU)
Letter of the Brazilean National Confederation of Metalworkers (CNM/CUT)
Letter of the Italian Federation of Metalworkers (FIM-CISL)
Letter of the German trade union IG Metall
Letter of the Polish Alliance of Trade Unions KADRA
Letter of the Malaysian National Union of Transport Equipment and Allied Industries Workers
Letter of the Romanian trade union PETROM-ENERGIE
Letter of the Metalworkers' Trade Union of Croatia


[2012年2月9日 ICEM]