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キャタピラーがカナダの機関車工場を閉鎖へ

キャタピラーは、オンタリオ州ロンドンの機関車工場閉鎖計画を発表した。その5週間前、キャタピラーはオンタリオ州ロンドンの機関車工場エレクトロ・モーティブ・ディーゼル(EMD)でCAW組合員465人をロックアウトした。

カナダ: キャタピラー子会社のプログレス・レール・サービシズがCAW組合員465人をロックアウトし、団体交渉で34カナダ・ドルから16.50カナダ・ドルへの時給引き下げ、確定給付制度の廃止、超過労働手当と休日の削減を試みてから5週間後の2月3日、キャタピラーは、オンタリオ州ロンドンの機関車工場エレクトロ・モーティブ・ディーゼル(EMD)の閉鎖を発表した。

キャタピラーは、この発表のわずか18カ月前に工場を購入し、カナダ政府から500万カナダ・ドルの産業開発促進減税を受けたばかりだった。

「キャタピラーには、この工場を存続させる意思がなかった」とケン・レウェンザCAW会長は述べた。「私たちは最初から、キャタピラーが実現不可能な大幅削減を強制することによって危機を引き起こそうとしていると考えていた」

カナダの産業基盤にとって打撃となるこの発表の7日前、キャタピラーは2011年の記録的利益49億米ドル(2010年の27億米ドルから83%の大幅増益)を報告した。また閉鎖発表の翌日には、プログレス・レール・サービシズがインディアナ州マンシーで就職説明会を開催することになっていた。同社は2011年10月にマンシーに同様のディーゼル機関車工場を開設し、現在、目標人員である650人の3分の1を雇用している。新設されたマンシー工場の平均時給は12〜16米ドルである。

キャタピラーはインディアナ州議会に熱心に工場開設の許可を求めた。そして、旧ABB製造施設であるマンシー工場の労働組合化に激しく抵抗する可能性が高い。このような状況の中で、キャタピラーCEOのダグ・オーバーヘルマンが2011年に1,000万米ドルの給与・報酬を得ていながら、同社はロンドンでCAW組合員465人から3,000万カナダ・ドルを取り上げようとしていたのである。

レウェンザCAW会長は政府の怠慢を指摘し、「この雇用喪失は、企業買収がカナダの雇用に及ぼす影響についての責任を規定していない、時代遅れで機能不全のカナダ投資法がもたらした損失だ」と述べた。

「ここで組合員が公正な扱いを獲得するまで、私たちはこの地域社会から離れず、この工場を占拠し、設備を占拠し、施設を占拠する」とレウェンザは、オンタリオの事業閉鎖決定に関して付け加えた。

詳しくは下記のICEMウェブサイトを参照: http://www.icem.org/en/78-ICEM-InBrief/4876-Raging-Insult-to-Final-Injury:-Caterpillar-to-Close-Canadian-Train-Locomotive-Plant

[2012年2月6日 ICEM]