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2012年ロンドン五輪がプレイフェア2012キャンペーンと協定 最新のプレイフェア報告書「労働者の権利をもてあそぶ(Toying with Workers' Rights)」で、2012年ロンドン五輪用品を生産する労働者の搾取に関する証拠が詳述されたことに対応して、2012年ロンドン五輪の主催者は、サプライチェーンで労働者の権利を保護するためにプレイフェア2012キャンペーンと協定を結んだ。 プレイフェア報告書は、オリンピックのマスコット(ウェンロックとマンデビル)や2012年ロンドン五輪ピンバッジを生産している中国の2工場で、労働条件を調査した。調査員は工場に潜入して働き、労働者の権利の侵害を数多く確認した。例えば貧困賃金、過度の超過労働、児童労働、不公正な契約、安全衛生訓練の欠如、組合加入の禁止、不正監査の証拠などである。報告書が確認した数々の違反は、ここで詳しく見ることができる。 プレイフェア2012キャンペーンを代表する労働組合会議(TUC)とLOCOGとの間で締結された協定は主催者に対し、労働者の権利を保護するために具体的な措置を講じるよう義務づけている。これらの措置は、以下のようなプレイフェア2012キャンペーン要求に基づいている。 ●生産する商品がまだ残っているライセンシーに焦点を絞って、2012年ロンドン五輪向けライセンス商品の72%を生産している中国とイギリスの工場の名前と場所を公表する。 ●国内法とLOCOGの倫理規定に基づく雇用権関連情報を中国語と英語で提供し、中国語ホットラインを設けて労働者が権利を侵害された場合に苦情を申し立てられるようにする。 ●オリンピック・サプライチェーンで働く労働者に訓練を提供し、権利意識を高める。 ●プレイフェア2012、2016年リオ五輪主催者および国際オリンピック委員会と協力し、得られた教訓を将来のオリンピックに活かせるようにするために取り組む。 協定の措置を実行に移すためにLOCOGが行動を起こすことが、2012年ロンドン五輪用品を生産する工場の労働条件を本当に改善する鍵になる。 関連リンク: Playfair 2012 and LOCOG Agreement Report: Toying with workers rights Playfair website ITGLWF news [2012年2月25日 チェリッセ・フレドリクス]
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