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カザフスタンのアルセロール・ミッタル労働者が賃上げ闘争を継続

アルセロール・ミッタル・テミルタウ(カザフスタン)の鉱山労働者と金属労働者は2011年10月、30%の賃上げを要求したが、この要求はまだ満たされていない。労働者は2月25日に会議を開き、3月10日の集会開催を決定した。交代勤務制の工場でストを禁止する法律の改正も要求していく。

カザフスタン: アルセロール・ミッタル・テミルタウ(カザフスタン)の鉱山労働者と金属労働者は2011年10月、30%の賃上げを要求したが、この要求は5カ月後の今もなお満たされていない。労働者は2月25日に会議を開き、3月10日の集会開催を決定した。交代勤務制の工場でストを禁止する法律の改正も要求していく。

経営側によると、2011年前半の平均賃金は鉄鋼部門が11万5,600テンゲ(780米ドル)、石炭部門が12万8,700テンゲ(870米ドル)となっている。

アルセロール・ミッタル・テミルタウでは2011年10月から11月まで労使紛争が続いた。組合側は、数段階に分けて賃金を引き上げ、2012年7月に30%の賃上げを完全実施するという妥協案を提示したが、この提案も使用者に拒絶された。

金属労組JAKTAUと鉱山労組KORGAUは、3回にわたって地方当局に集会開催の申請を提出したが、いずれも拒否された。

カザフスタン独立20周年の祝賀行事と地元議会の特別選挙があったため、カラガンダ市のセリク・アクメトフ市長の案に従い、交渉は2012年1月15日まで先送りされた。

経営側は1月25日に3.7%の賃金再調整を発表したが、この引き上げ率はカザフスタンのインフレ率の50%にすぎない。組合側は1月下旬、完全な再調整(7.4%)を行うとともに、10%の賃上げを実施し、2012年に30%の賃上げを達成する協約を締結するという、新たな案を示した。

労働者の会議で、完全な再調整、10%の賃上げ、交渉の継続という別の妥協案が出された。

会議の発言者たちは、2011年の生産実績は好調で、鉄板生産が7.7%増えたことを強調した。

代議員は2つの緊急要求を掲げて3月10日に行動を起こすことに合意した。すなわち、アルセロール・ミッタルの金属労働者と鉱山労働者の賃金を引き上げることと、交代勤務制の工場でストを禁止するカザフスタンの法律の改正を導入することである。

「私たちには賃上げを要求する権利がある。実際に、人員不足の中で残業や週末労働に従事しながら、生産量と利益を増やし続けているのは、私たち鉄鋼労働者、溶鉱炉労働者、鉱山労働者、坑道労働者だ」と、2月25日の会議で代議員が採択した声明は述べている。

アルセロール・ミッタル・テミルタウは、多国籍企業アルセロール・ミッタルの一部門である。カザフスタン最大の金属会社で、テミルタウで1つの金属工場、カラガンダ地域で8つの坑道、カラガンダ、アクモラおよびコスタナイ地域で4つの鉄鋼山を運営、従業員数は4万2,000人を超えている。

[2012年3月7日 イリヤ・マトベーエフ]