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CAWがキャタピラーのエレクトロ・モーティブ・ディーゼルと解雇条件について合意

オンタリオ州ロンドンにあるエレクトロ・モーティブ・ディーゼルのCAW第27支部の組合員は、解雇手当の増額を定めた閉鎖協約を賛成95%で支持した。

カナダ: 昨日の95%の票決をもって、カナダ自動車労組(CAW)第27支部の組合員は、キャタピラーのプログレス・レール・サービシズの一部門であるオンタリオ州ロンドンのエレクトロ・モーティブ・ディーゼル(EMD)との閉鎖協約を承認した。

残念ながら、オンタリオ州ロンドンでは組合員465人の雇用が失われる。EMDは団体交渉で、CAW組合員が時給を35カナダ・ドルから16〜18カナダ・ドルに減らし、給付総額の50%を放棄するよう提案した。労働側が拒絶すると、キャタピラーとEMDは1月1日、機関車組立工場で働く労働者をロックアウトした。

キャタピラー/EMDは34日後、「工場を閉鎖し、ロンドンから南へ6時間のインディアナ州マンシーに新設された低賃金(時給12〜16米ドル)の工場に生産活動を移転する」と発表した。キャタピラーはマンシーで、すでに敵意に満ちた反組合的な経営チームを結成していた。

キャタピラーは2010年にロンドン工場を買収し、政府から一連の減税を受けた。この工場は18カ月後に閉鎖され、今、カナダ製の機械と技術ノウハウが国外に流出しようとしている。

ケン・レウェンザCAW会長は、カナダは製造業雇用戦略を是が非でも必要としていると述べた。グローバル資本の国家間の自由な移動は労働者の賃金を引き下げているため、阻止しなければならない。

「私たちは闘い続けなければならない」とレウェンザは述べた。「製造工場からコールセンターに至るすべての部門で使用者が悪質な行動に出ているため、組合員であるか否かにかかわらず、あまりにも多くの労働者が職を失っているからだ」

解雇手当は法定額を超えていた。これはキャタピラーの行為に対して世間の怒りが募っていたためでもあるが、CAWが可能な限り有利な閉鎖協約を確保しようと決意を固めて臨んだおかげによるところが大きい。EMD労働者は勤務期間1年当たり3週間分の賃金と1,500カナダ・ドルの一時金を支給される。

労働者の3分の1は60週間分以上の賃金を受け取るが、多くの労働者の受給額は平均20〜25週間分になる。健康保険の対象範囲がある程度広がり、年金基金が完全積立型になり、EMDはCAW第27支部の要求と苦情をすべて解決することに同意した。これにより、昨日から30日以内に同組合に35万カナダ・ドルが支払われる。

さらに詳しい情報については下記のCAWウェブサイトを参照:
http://www.caw.ca/en/10975.htm

[2012年2月24日 ICEM]