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ロシア・カルガのベンテラーでストが成功 ロシアのベンテラー労働者は、組合の承認をめぐるストに勝利を収めた。工場経営陣は4月2日に公式声明を発表し、地域間自動車労組(ITUA)との交渉を受け入れた。 経営陣はストの間、大学生や何人かのフォルクスワーゲン労働者、事務員、建設労働者をスト破りとして利用していた。ベンテラーの組立ラインは停止しなかったが、スト中の労働者は工場の入口を封鎖して、ベンテラーの部品を積んだ貨物自動車がフォルクスワーゲンに向かうのを阻止し、供給を中断させるとともにスト破りが工場に入れないようにした。スト破りが製造した自動車部品は欠陥品だという報告もある。このストがVWの業績に影響を与えたことは間違いない。 警察は3月30日に工場から全面的に撤退し、警備員はストを妨げなかった。 ITUAは全国レベルでナショナルセンターのロシア労働同盟(KTR)に加盟している。3月31日にボリス・クラフチェンコKTR会長がカルガを訪れ、クラフチェンコとドミトリー・コズネフ(カルガのITUAコーディネーター)、アレクセイ・ナスティン(ベンテラーの組合支部長)、カルガ地域のアナトリー・アルタモノフ知事、地方政府当局者、ベンテラーのヒューバート・クープマン取締役およびエレナ・シロトゥキナ人事担当取締役による会合が開かれた。 会合の結果、クープマンとシロトゥキナは、公式声明を発表してITUAをソーシャル・パートナーとして認めるとともに、4月2日(月)午前8時に同労組との交渉に応じると約束した。ストに加わっていた労働者は工場を出た。 経営陣は約束を果たし、4月2日午前8時に声明が発表された。ITUAとの団体交渉は4月4日(水)に始まる。 「ベンテラーでのストは、カルガの労働者運動にとって大きな成功だ。この結果は地域の自動車労働者全員に大きな影響を与えるだろう」とITUA機関紙『Autoworker』の編集者オルガ・マッソンは述べた。 関連リンク: Benteler workers on strike in Kaluga, Russia [2012年4月3日 イリヤ・マトベーエフ]
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