ロシアのサンクトペテルブルク地域でGM労働者が賃上げを確保
シュシャリー(ロシア・サンクトペテルブルク地域)のゼネラル・モーターズ労働者は4月1日からの10.5%の賃上げを確保し、地域間自動車労組(ITUA)の要求を部分的に達成した。
ロシア:
ゼネラル・モーターズは3月26〜27日の職場会合で、4月1日からの10.5%の賃上げを発表し、IMFに加盟する地域間自動車労組(ITUA)の地方組合の要求に部分的に応じた。
ITUAは2月1日にGMでキャンペーンを開始し、3つの要求を掲げた。すなわち、2010年と2011年に15%の賃金のインフレ調整を行うこと、夜勤手当の割合を20%から40%に引き上げること、労働時間の記録を年単位ではなく月単位にすることである。
経営側は組合との交渉を拒否したものの、労働者の不満が募ったために譲歩を余儀なくされた、とITUAは言う。
組合は2月初めに労使紛争の準備に取りかかった。1カ月で労働者2,400人のうち1,200人以上が集団要求リストに署名した。ITUAによると、管理者は署名集めを妨害したり、何枚かの署名用紙を没収したり、組合活動家に圧力をかけたりした。
3月19日、組合委員会は経営陣に署名を手渡し、交渉開始を申し入れた。3月21日、経営側は形式的な理由を挙げて申し入れを拒否した。
経営側からの書簡によると、要求に署名した労働者の一部はすでに工場を辞めており、署名が自分のものではないという手紙を経営陣に送ってきた労働者もいるという。その一方で、「管理者に懲戒処分や昇進停止によって脅され、署名の撤回を強制された」という苦情が労働者からITUAに寄せられた。
これらの措置に対応して、同労組は集団行動の準備に着手した。3月20〜27日に工場でシフト別の会合が開かれ、数百人の労働者が出席した。
「経営側の賃上げ決定は争議行為を防ぐための対策だ」とITUA代表は言う。「労働者の強硬な態度を考えれば、GM経営陣は、4月初めからすでに部分的あるいは全面的な生産停止に直面するおそれがあった」
「残念ながら、組合との交渉を拒否したことから分かるように、経営陣は交渉の席で問題を解決しようとせず、まだ例外的措置によって対応しようとしている。このたびの賃上げはインフレ率にさえ届いていない。労働搾取工場のように劣悪な勤務スケジュールや、容認できないほど低い夜勤の賃金は言うまでもなく、実質賃金も下がり続けている」とITUA組合代表は主張する。
[2012年3月27日 イリヤ・マトベーエフ]
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