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パキスタンのカラチで動力織機労働者が恐喝容疑により逮捕

3月21日に6人の動力織機労働者が逮捕され、合計12人の労働者が恐喝で告発された。これらの労働者は全員、IMF加盟組織パキスタン全国労働組合連盟(NTUF)傘下のアル・エテハド労組の組合員である。

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パキスタン: カラチ市バルディア地区の町エテハドは、アル・カラムなど大手繊維輸出会社が設立した動力織機やタオル製造工場の拠点だ。何千もの中小規模工場が、工場法に基づいて登録されないまま操業している。その結果、これらの工場で働いている数十万人の労働者が法的保護を受けておらず、採用通知も社会保障も週休もない悲惨な条件のもとで働き、低賃金で長時間労働に従事している。動力織機・タオル産業の労働者はアル・エテハド労組を結成、この組合はシンド州労働省に登録され、パキスタン全国労連(NTUF)に加盟している。

同労組は過去2カ月間に平和的なキャンペーンを開始、工場法に基づく各工場の登録や賃上げなど、労働条件の改善を要求してきた。これを受けて使用者側は労働者に対抗する措置を講じ、何百人もの労働者を解雇して不法なロックアウトを宣言した。

組合は工場の不法な閉鎖と解雇に対して労働省に苦情を申し立てた。労働省当局者は2012年3月21日、この問題を議論・解決するために工場所有者を会合に呼び出した。しかし使用者側は呼び出しを無視し、警察を通して労働者に嫌がらせをし始めた。

このような状況の中、3月21日に警察と機動隊が数十台の車で乗り付けて組合活動家の自宅を捜索し、テロ行為の罪で6人の労働者を逮捕した。逮捕された労働者全員が厳しい拷問を受け、その後3月24日にカラチの第2対テロリスト法廷(ATC)で裁判にかけられた。裁判官は警察に労働者の拷問に対する戒告を与え、捜査官(IO)に対し、拷問された労働者に適切な治療を受けさせるよう命令した。裁判所は警察に対し、3月29日にATCに労働者を出廷させることも命じた。

警察は、アル・エテハド動力織機労組の役員をはじめ、逮捕者6人を含む合計12人の労働者に対する第1次情報報告書(FIR)を提出した。組合活動家の申し立てによると、警察はマチコ警察署で労働者を厳しく拷問し、工業地域で恐喝行為に関与したことをメディアの前で認めるよう強制した。しかし労働者は自分たちの立場を貫き、警察の圧力に屈しなかった。

組合代表はシンド州労働大臣と会談するとともに労働省に情報を提供し、最高裁判所長官とシンド州最高裁判所長官に、直ちに介入して労働者の権利を保護するよう訴えた。3月23日にNTUF労働者はカラチ・プレス・クラブで抗議デモを実施し、逮捕された労働者の即時釈放を要求した。ナシル・マンスールNTUF書記次長は、「これは自らの権利を求める労働者の闘いを鎮圧しようとする行為だ」と述べ、国際労働組合に対し、連帯の手を差し伸べてパキスタン政府に圧力を加え、労働者の権利を尊重させるよう求めた。

[2012年3月26日 G・マニカンダン]