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リオ・ティントにオリンピック関連事業からの撤退を要求 本日2012年4月19日にロンドンで開かれたリオ・ティントの年次総会で、組合員と労働者が株主にオリンピックのメダルのレプリカを配って「リオ・ティントにオリンピックの輝きを損なわせるな」と求め、問題を提起した。 リオ・ティントは2012年ロンドン五輪のスポンサーで、メダル鋳造用金属の99%を供給しており、非難されるべき労働慣行によってオリンピックの輝きを損なっている。 リオ・ティントの製錬所でロックアウトされている労働者を代表する全米鉄鋼労組(USW)第9490支部のマーク・マルタ支部長は、ロンドンのリオ・ティント年次株主総会で抗議し、「ワールドクラスのアスリートには、労働者や地域社会に対するリオ・ティントのひどい仕打ちによって汚されていないメダルを受け取る価値がある」と述べた。 このキャンペーン(http://www.offthepodium.org/)は、利益を上げているリオ・ティント製錬所でロックアウトされている800人近いカナダの金属労働者とUSW組合員を支持して展開されている。ロックアウトの理由は、新入社員に賃金が半額の不安定な就労形態を適用する計画を労働者が拒否したことだ。 ケベック州アルマでは製錬所が稼働しておらず、12月30日から労働者がロックアウトされている、とケン・ニューマンUSWカナダ全国ディレクターは述べた。 レイバースタートも労働者を支援してキャンペーンを繰り広げている。ここで国際オリンピック委員会(IOC)にメッセージを送り、リオ・ティント撤退を要求しよう。 ケベック州におけるこのロックアウトは、オリンピック憲章に基づいて公明正大に行動するというリオ・ティントの義務に違反している、とマンフレッド・ワーダ国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)書記長は指摘する。 「リオ・ティントはオリンピックの輝かしい栄光に浴したがっているが、社員の扱いに関して汚点を残している」とワーダは述べた。 USWと国際労働組合代表から成る代議員団のうち何人かが年次株主総会(ここを参照)に参加し、労働者のロックアウトに関して問題を提起するとともに経営陣に異議を唱えた。 デビッド・コックロフト国際運輸労連書記長も抗議に加わり、次のように述べた。「リオ・ティントは鉱業部門で特に激しく組合を攻撃している企業であり、グローバル・サプライチェーン全体で組合と労働者が継続的に同社を精査し、行動を起こすべきだ」 「しかし、リオ・ティント最高経営責任者のトム・アルバネーゼは年次株主総会で、組合と交渉する意思があると述べた。アルバネーゼがこの約束を守るかどうか見極めよう」 ユナイトもロンドンのリオ・ティント年次株主総会における行動を支援し、組合寄りの議員が英国議会に時期尚早動議を提出するよう手配した。 一方、4月17〜19日にオーストラリアのシドニーで開かれた国際鉱業会議に出席した組合は、同社に対抗するグローバル・キャンペーンの開始を決定した。シドニーのICEM世界鉱業会議で可決された決議は、リオ・ティントが多くの国際鉱山会社と同様に力強く利益を伸ばしていながら、非倫理的なひどい行為に手を染めていることを強調していた。詳細については、ここを参照。 「反労働者的・反環境的企業が多数存在する世界の鉱業においても、リオ・ティントは最悪だ」とユルキ・ライナIMF書記長は述べた。 「リオ・ティントに対抗するこのキャンペーンは始まったばかりだ。世界中の組合は今日の国際鉱業会議で、リオ・ティントと同社の反労働者的・反組合的な行動に対抗して継続的なグローバル・キャンペーンの構築を決議した」とライナは述べた。 ロンドンでの行動の写真をもっと見るには下記サイトを参照: http://www.flickr.com/photos/imfmetal/sets/72157629853279091/ および http://www.flickr.com/photos/itf/sets/72157629852526685/ [2012年4月19日 アニタ・ガードナー]
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