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ノルウェーで合同産業労組が有利な協約を締結

ノルウェーのIMF、ICEMおよびITGLWF加盟組織である合同産業労組は、金属、繊維、ケーブル、技術およびデータ各部門の労働者を対象とする新しい労働協約を締結し、特に臨時労働者について正社員と平等な賃金・労働条件を確保した。

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ノルウェー: 合同産業労組と使用者団体ノルスク・インダストリとの12時間に及ぶ交渉がまとまり、2012年4月15日に新しい労働協約が締結された。

この協約は、経済的枠組みを達成しただけでなく、政治的成果の観点から見ても優れた業績である。

特に合同産業労組は組合員のために以下の改善を何とか勝ち取った。

●時間当たり1.25ノルウェー・クローネ(0.17ユーロ)の全般的賃上げ
●繊維・被服部門労働者の追加的賃上げ
●海上交代勤務契約に対する補償
●使用者の費用負担による2週間の父親の育児休暇
●受け入れ企業の従業員と人材派遣会社を通して雇われた労働者(いずれも合同産業労組の労働協約の対象)の平等な賃金・労働条件
●政府の影響が小さい労働協約の一般的適用性のルール作りに関する合意
●最先端モデルに含まれる4本の協約をまとめる新しい産業労働協約に関する大筋合意

新協約は有効期間2年で、これから組合員の投票に付される。投票期限は2012年5月10日である。

IMF、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)および国際繊維被服皮革労組同盟(ITGLWF)は、合同産業労組が組合員の権利の保護において達成した新たな業績を祝福している。臨時労働者と常用労働者の平等な待遇の基準となる条件は、不安定労働の蔓延と全国レベルで闘うことのできる方法を示す例として、特別な注意に値する。

3GUFすべての執行機関は2012年2月にジュネーブで開かれた前回の会合で、2012年6月に結成される新しいインダストリオール・グローバルユニオンの主な優先課題の1つとして、不安定労働との闘いを提案することに合意した。

[2012年4月18日 アレックス・イワーノウ]