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スイスのホルシムセメントがインドで労働権を侵害

ICEM加盟組織のセメント労組PCSSは4月にスイスで2週間の活動を実施し、ホルシムセメントがインドのチャッティースガル地域で契約労働者の労働権を甚だしく侵害している問題について組合員に情報を与えた。

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インド: PCSSはスイスの組合UNIA、スイスを拠点とする人権機関マルチウォッチ、連帯組織ソリフォンズ、ICEMおよび国際建設林業労働組合連盟(BWI)とともにスイスのメディアでセンセーションを巻き起こし、さまざまなルートで意識を高めた。

事件の詳細はショッキングであり、世界最悪の労働者の権利侵害が含まれている。特に外部委託と不安定な雇用関係を利用する傾向が全世界で見られ、資本家階級はこれを労働者に対する責任を軽減する手段とみなしている。

ホルシムは、インド政府が国内資源を外国からの投資に開放した2005年に、インドのセメント産業に投資した。ホルシムの2つの子会社ACCジャムールとアンブジャセメントは昔から労働者の権利を侵害しており、これまでのところホルシムは悪しき慣行の廃止を拒否している。それどころか、このスイス系企業は契約労働者数を増やし、その割合は今や労働者の80%を占めている。

PCSSは2工場で契約労働者を代表しており、ホルシムはインド最大のセメント・メーカーだ。契約労働者はインドの法律と部門別協約によって保護されており、法律上、中核的生産労働における契約雇用の利用は禁止され、すべての労働に常用労働者と同じ額の賃金を支払うことになっている。

ホルシム・インドでは、この規定が無視されており、契約労働者は常用労働者と並んで中核的生産活動に従事していながら、適切な保護具を支給されておらず、賃金は常用労働者の3分の1である。適切な給付も受け取っておらず、団結権・団体交渉権を大幅に制限されている。

ホルシム・インドの契約労働者は、民主的な組合PCSSの結成を試みたことだけでなく、ホルシム本社経営陣に権利侵害を知らせたことでも処罰された。実際に、ホルシムのPCSS組合員の大多数が現在、組合への関与を理由に勤務から外されている。

グローバルな圧力を受けて、ホルシムはインドにおける侵害に注意を向けざるを得なくなっている。しかし、ホルシム幹部のポール・フーゲントブラーが先ごろACCジャムールを訪問した際、契約労働者全員が別のシフトに移され、労働者代表はフーゲントブラーとの会談に参加することを禁止された。その代わりに、偽りの企業内組合OPバンチョールの代表が出席した。

チャッティースガル最高裁判所はPCSSに有利な判決を下し、会社側に対し、臨時従業員に常用雇用契約を提供するよう指示した。中には20年以上にわたって延々と臨時契約で働いている労働者もいる。ホルシム・インドは裁判所の判決さえ拒絶し、訴訟手続きに多額の資金を投入した。

PCSSはICEMの支援を受けて、ホルシム・インドにおけるOECD多国籍企業ガイドラインの違反に関する苦情プロセスの一環として、4月にスイスでOECDのナショナル・コンタクト・ポイントと会談した。

PCSSは4月13日にILOで歓迎され、インドでの権利侵害に関する説明に対して深刻な懸念が表明され、実行可能な措置が提案された。

詳しくはICEMウェブサイトを参照。

[2012年4月17日 ICEM]