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スペインの組合が弾圧強化に激怒

スペイン労働者委員会総連盟(CCOO)は、2012年3月29日のゼネスト後に労働組合員の逮捕が増えている状況に激怒している。

スペイン: 3月29日に緊縮政策に反対するゼネストが実施されてからの数週間、デモ参加者やストに加わった労働者の逮捕が相次いでいる。2012年4月25日、警察は4人の労働組合員を自宅から連行し、拘留して尋問した。4人はエアバスとEADS CASA(ヘタフェ、マドリード)で働いており、2012年3月29日のゼネスト時に起こった出来事について尋問された。その後、裁判官の前で証言したあと釈放された。

スペイン労働者委員会総連盟(CCOO)は、労働者と組合代表が犯罪者扱いされていることにショックを受けている。4人の労働組合員は3月29日の出来事について証言したあと、4月25日にバレンシアの監房に何時間も拘留された。これは労働不安を犯罪とみなし、治安問題に焦点を当てることによってスペインの社会的対立を深める措置である。

内務大臣は治安活動を全面的に強化する意向を示している。刑法の新たな規定は、治安を妨害する暴力的な抗議デモの組織に関与した者を刑事罰の対象にしようとしている。組合や政党をはじめとする組織はメンバーがデモの際に暴力を引き起こせば責任を取らされ、暴力行為や器物破損で捕まった未成年者の親も責任を問われるようになる。政府は権利を行使している労働組合に対する取り締まりを強化している。

[2012年4月25日 チェリッセ・フレドリクス]