インダストリオール・ヨーロッパ発足
3つの連合団体が統合してインダストリオール・ヨーロッパになり、産業の成長と雇用の増加を要求した。
ベルギー:
欧州金属労連(EMF)、欧州鉱山化学エネルギー労連(EMCEF)および欧州繊維被服皮革労連(ETUF-TCL)は5月16日、ブリュッセルで正式に統合してインダストリオール・ヨーロッパになった。
結成大会には550人以上の代議員と来賓が参加し、ヨーロッパの金属、化学、エネルギー、鉱業、繊維、被服および皮革産業で700万人の労働者を代表する新組織の結成に立ち会った。
「インダストリオール・ヨーロッパの影響力の源泉は、数の力だけではない。ヨーロッパの政治の舞台で強力かつ効果的な断固としたプレーヤーになり、産業労働者の利益を最もうまく代表するという明確な決意も、力の基盤になっている」と新たに選出されたミハエル・バシリアディス会長は述べた。バシリアディスはドイツの化学・エネルギー・鉱山労組IGBCEの会長である。
「インダストリオール・ヨーロッパはヨーロッパの方向転換を支持する」と書記長に選出されたウルリッヒ・エッケルマンは宣言した。「ヨーロッパは、持続可能な産業の成長、雇用の増加と雇用保障の改善、労働者や市民の参加権拡張、所得と富の分配における連帯・公正を必要としている」
結成大会は4つの重要政策分野、すなわち産業政策、企業政策、団体交渉、社会的対話において活動基盤を築く政治的解決策を採択した。この決議は緊縮経済政策の中止と経済成長への投資を求めている。多国籍企業に関する活動では、約600の欧州従業員代表委員会(EWC)の調整に焦点を当てる。
大会は副会長にバレリア・フェデリ(Filctem-CGIL、イタリア)、アンデシュ・フェルベ(IFメタル、スウェーデン)、レンツォ・アンブロゼッティ(UNIA、スイス)を、書記次長にバート・サミン(EMF)、シルバン・ルフェーヴル(EMCEF)、リュック・トライアングル(ETUF-TCL)を選出した。
インダストリオール・ヨーロッパは、加盟組合200団体すべてが加わる執行委員会と、それよりも規模の小さい運営委員会によって統治される。
欧州レベルでの統合に続いて、6月18〜20日にコペンハーゲンで世界レベルのインダストリオール・グローバルユニオンが結成される。
[2012年5月17日 アニタ・ガードナー]
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