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アルコア全社で組織化活動 アルコアのグローバル組合ネットワークが会合を開いた翌日、同社の年次株主総会で労働者に配当が支払われた。アルコア会長兼CEOのクラウス・クラインフェルドが組合幹部と会談し、グローバル・ネットワークをはじめ組合との対話を改善すると約束したのである。 アメリカ: 有効な行動計画の策定は、あらゆる労働組合ネットワークの主要な課題の1つである。アルコア・ネットワークは、成果をもたらすメカニズムを備えているようだ。組合は、年次株主総会の前にネットワーク会合を開催することによって、アルコア経営幹部と会談するフォーラムを設置することができた。ネットワーク会合だけでなく株主総会にも出席し、組合のイニシアティブについて報告した。 並行してアルコア経営幹部との一連の会合も開かれ、組合が絶えず関心を持っている問題の解決に取り組んだ。その一例は、アルコアがオーストラリアのポイントヘンリー製錬所を見直しており、閉鎖する可能性がある件だ。オーストラリア労組(AWU)の指導者がネットワーク会合でアルコアのCEOに質問し、その後、経営幹部と会談して工場の今後について議論した。ポイントヘンリーから参加したAWU代議員のブレット・ヌーナンも株主総会で、アルコアが同工場への支援を約束するよう求めた。AWUは、この圧力を受けてアルコア経営幹部が戦略を再考し、長期的な未来を確保するために地方組合とともに実行可能な解決法を見つけるよう望んでいる。ネットワークで提起された問題として、そのほかにブラジルの組合承認権が挙げられる。 アルコアは世界最大のアルミ会社で、31カ国に6万1,000人の従業員がいる。アルミニウムは成長産業で、2011年に世界の需要が10%増加した。特にアルコアは、航空宇宙産業と自動車産業の需要を満たすための新製品開発から利益を得ている。だが好調な業績にもかかわらず、2000年に14万2,000人いた直接雇用従業員が大幅に削減された。 グローバル・ネットワークは、米国ノーフォークのハウメットとクランベリーのトラコで実施されている組織化活動への支持も表明し、両活動への支援を約束するとともに、組織化活動実施中に状況を注意深く監視するとアルコア経営幹部に伝えた。 ロブ・ジョンストンIMFエグゼクティブ・ディレクターは次のように述べた。「アルコアは労働組合のある企業であり、それを誇りとすべきだ。非組合工場の労働者が組織化して多数派につくことに決めた場合、私たちにはその労働者たちを支援する責任がある」 グローバル組合ネットワーク会合には10カ国から40人が参加した。 [2012年5月7日 ロブ・ジョンストン]
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