ガイ・ライダー、ILO事務局長に選出
ガイ・ライダー前国際労働組合総連合(ITUC)書記長が、国際労働機関(ILO)の新しい事務局長に選出された。1999年3月から事務局長を務めてきたフアン・ソマビアの後任になる。
ジュネーブ:
2012年5月29日、ILO理事会での投票結果を受けて、ガイ・ライダー前ITUC書記長が1919年のILO創設以来10人目の事務局長になった。ライダーは30票対26票でジル・ド・ロビアン・フランス大使に勝った。当初は9人の候補者がいたが、6回の選挙を経て得票数が最も少なかった者が徐々に脱落していった。
ILOのこの決定について、シャラン・バロウ現ITUC書記長は次のように述べた。「ILOは、今後数年間に労働界で非常に大きな課題に取り組むにあたり、正しい指導者を選んだ。労働組合運動とILO自体で活動してきたガイ・ライダーは、幅広い実用的な経験と必要とされる明確な方向感覚でILOの立場を大いに強めた。世界中の国々がディーセントな雇用の創出に強く焦点を当てる必要がある。ライダーは雇用と労働者の権利を国際経済の中核に据えるために必要な勢いを生み出してくれる、と私たちは確信している」
ILOは国連専門機関で、労働条件や雇用機会を改善するための政策や計画を策定し、世界中の国々が利用する労働基準を設定する。ILO理事会は年に3回会合を開く56人編成の執行機関で、政府代表と労使代表が半数ずつ平等に参加している。
[2012年5月30日 アレックス・イワーノウ]
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