IMFニュース・ブリーフス

ボルボとPKケーブルズの金属労働者が賃金協約を締結

ボルボのクリティバ工場で労働者が全国最高の賃上げを勝ち取り、ストを終了した。PKケーブルズの労働者も給付パッケージを獲得した。

ブラジル: 労働組合研究機関DIEESEによると5月18日、パラナ州クリティバのボルボ工場で働く金属労働者4,100人が3日間のストを経て、全国最高の賃上げを勝ち取った。労働者は、利益分配とボーナス、3%+インフレ率の賃上げを含む2万5,000ブラジル・レアル(1万2,650米ドル)相当のパッケージを獲得した。

利益分配とボーナスに関する協約により、パラナ経済に1億250万レアル(約5,200万米ドル)が注入される、とDIEESEは言う。昨年、パッケージ総額は19.04%増加した。ボルボの金属労働者は2011年、1万5,000レアル(7,600米ドル)の利益分配と6,000レアル(3,000米ドル)を超えるボーナスを勝ち取り、総額は2万1,000レアル(1万630米ドル)だった。

今年は5月21〜27日の週にまず1万2,500レアル(6,250米ドル)の第1回分が支払われ、2013年2月に第2回分が支給される。新しい年次労働協約が実施される9月には、賃金とバウチャーが実質3%引き上げられる。

労働者が協約に賛成票を投じた会議で、大クリティバ金属労組のセルジオ・バトカ会長が演説し、ボルボ労働者の闘争心と動員率を称賛した。「またしても、この会社の金属労働者は自分たちの価値を認識していることを示し、組織化して公正な処遇のために闘う能力があることを証明した」と同会長は述べた。

労使は向こう30日以内に利益分配制度の目標について協議する。

このボルボ工場は作業現場で3,100人、管理部門で1,000人の労働者を雇用し、国内市場とチリ、ウルグアイ、パラグアイ、メキシコその他の国々の輸出市場向けに、1日にバス8台、軽トラック40台、大型トラック68台を生産している。

PKケーブルズの金属労働者も、利益分配(企業目標を100%達成すれば4,500レアル(2,280米ドル))を含む給付パッケージを獲得した。今年6月に第1回分が支給される。新しい労働協約が実施されれば、3%+インフレ率の賃上げと2,500レアル(1,270米ドル)のボーナスが支払われる。組合が開いた会議で、ほとんどの金属労働者が提案に同意した。

クリティバにあるPKケーブルズは配線系統を製造しており、約800人の労働者を雇用している。

[2012年5月23日 バレスカ・ソリス]