RINLビシャカパトナム鉄鋼工場の爆発事故で11人が死亡
2012年6月13日、インド・アンドラプラデシュ州のRINLビシャカパトナム鉄鋼工場で大爆発が起こり、従業員11人が死亡、数人が大やけどを負った。
インド:
2012年6月13日にラシュトリヤ・イスパット・ニガム(RINL)のビシャカパトナム鉄鋼工場で大事故が発生し、管理職数人を含む従業員11人が死亡、数人がやけどを負った。現場は工場内の拡張されたばかりのエリアで、第2鉄鋼溶解作業場で新たに稼働した酸素プラントの試運転中、午後8時30分ごろに事故が起こった。
労働組合代表によると、この爆発で8人の従業員が即死し、その後3人がけがで亡くなった。それよりもずっと多くの従業員が重傷を負い、ビシャカパトナム市内各地の病院に運ばれた。
公共部門のRINLビシャカパトナム鉄鋼工場では、生産能力が年間290万トンから630万トンへと大幅に拡張されたばかりだった。しかし労働組合代表の主張によれば、経営側の怠慢と熟練労働者の不十分な配置が原因で、何件かの事故が起こっている。
インド全国金属労連(INMF)のラジャシェカール・マントリ副会長は遺族に深い哀悼の意を表明し、次のように述べた。「労働者は経営側のこのような怠慢な態度を許さない。経営側は、どんな犠牲を払っても労働者の安全を確保するために緊急の措置を講じるべきだ」。同副会長は事故の徹底的な調査を求め、質の悪い材料の調達に関して懸念を示した。
2012年5月1日にビシャカパトナム鉄鋼工場の第3溶鉱炉爆発事故で2人の契約労働者が焼死してから、このところ同工場の安全性が本格的に問題視されるようになった。公営鉄鋼工場だけの公式推計値によると、2006年から2010年(10月)までに155人の労働者が事故で死亡し、1,070人が負傷した。
[2012年6月14日 G・マニカンダン]
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