サマータイム制度の導入が、実現に向け、正念場を迎えている。
わが国ではこれまで、省エネや地球温暖化防止の観点から、幾度となくサマータイム制度の導入に関する議論がなされてきた。加えて近年は、環境対策とともに、個々人の活動の選択肢を拡げ、家庭生活や地域活動、ワークライフバランスを重視した新たなライフスタイルを構築するという観点から、その必要性が叫ばれるようになっている。
金属労協ではこうした状況を踏まえ、昨年2月に研究会を発足させ、同7月、「サマータイム制度導入に関する考え方」をとりまとめた。以降、制度導入に向けて、関係府省・組織に対し、強力な働きかけを展開している。
最近の各種調査では、サマータイム制度導入に賛成する者の割合が、過半数を大幅に超えている。また、滋賀県や札幌市が実施したサマータイム制度の実証実験では、参加者から幅広い支持を得るなど、制度導入に向けた機運は、確実な高まりを見せている。本年8月には、超党派による「サマータイム制度推進議員連盟」が発足し、サマータイム法案を早期に提出する運びとなっている。
金属労協は、サマータイム制度を新たなライフスタイル確立のための重要な要素として位置づけ、この制度導入機運を逃さぬよう、国会への働きかけ、および世論形成の取り組みなどをさらに強化し、早期の実現に向け、全力を傾注していくことをここに決議する。
2004年12月2日
全日本金属産業労働組合協議会
第47回協議委員会 |
|
|