第8回戦術委員会確認事項

2009年4月23日
全日本金属産業労働組合協議会
(IMF−JC)



金属労協は、第8回戦術委員会を4月23日10時より開催し、現時点までの回答状況のとりまとめを行うとともに、今後の闘争の進め方を確認した。
各組合は、4月月内解決を目指して精力的に交渉を行っているが、現段階における金属労協全体の回答引き出し組合は約60%の状況で、例年になく大幅に解決が遅れている。
未曾有の経済危機の中で交渉は難航しているが、産別指導の下で早期解決に向けて全力を傾注していく。

  1. 中堅・中小登録組合の回答状況
    (賃金改善)

      賃金改善要求を提出した131組合中119組合が回答を引き出している。賃金改善は6組合が獲得している。賃金構造維持分はほとんどの組合で確保している。
      金額が明示されている77組合の平均定昇込み回答は4,709円となっている。前年と同組合(40組合)比較では昨年を966円下回っている。
    (一時金)

    一時金は、125組合が回答を引き出している。そのうち最低獲得水準の年間4ヵ月(半期2ヵ月)未満は44組合(35.2%)となっている。
  2. 金属労協全体の回答状況
    構成組合3,369組合のうち要求提出組合が2,605組合、現時点で回答を得ている組合は1,582組合で例年に比べて大幅に回答引き出しが遅れている。
    (賃金改善)
    賃金改善・賃金構造維持分が区分できる組合のうち、賃金改善を獲得したと判断できる組合が137組合となっている。賃金構造維持分は9割弱の組合で確保している。
    (一時金)
      一時金は、年間5ヵ月(半期2.5ヵ月)以上獲得した組合は10.8%、4ヵ月以上5ヵ月未満が34.0%、4ヵ月未満が51.2%で、平均獲得月数は3.82ヵ月となっている。
  3. 今後の闘争の進め方
    2009年闘争は未曾有の厳しい環境の中で、早期解決に向けて中堅・中小労組の懸命な交渉が続いている。金属労協は引き続き共闘体制を堅持し、賃金構造維持分の確保と、年間4ヵ月以上の一時金確保にこだわって交渉に全力を傾注する。

  4. 第9回戦術委員会は、5月18日(月)10時より開催する。

以 上