第8回戦術委員会確認事項

2011年5月20日
全日本金属産業労働組合協議会
(IMF−JC)


金属労協は、本日17時より第8回戦術委員会を開催し、現時点までに引き出した。回答を集約するとともに、JC共闘の今後の進め方を確認した。

 

1.集計登録組合は、要求を提出した全53組合が交渉を終結した。賃金は、全ての組合が賃金構造維持分を確保し、2組合が賃金改善を獲得した。一時金は、年間平均4.68カ月となり、昨年同組合を0.37カ月上回った。回答を引き出した37組合のうち28組合が昨年実績を上回った。また、最低獲得水準4カ月を下回った組合は6組合となり、昨年の8組合から改善した。 

2.中堅・中小登録組合は、要求を提出した149組合のうち141組合が回答を引き出している。賃金は、賃金構造維持分が不明確な組合を除いた全ての組合で賃金構造維持分を確保した。また、20組合が賃金改善を獲得し、昨年の10組合を大きく上回った。一時金の平均は4.56カ月となり、昨年同組合の4.22カ月を0.34カ月上回った。回答を引き出した125組合のうち、90組合が昨年実績に上積みを果たした。また、最低獲得水準である4カ月を下回る組合は22組合となり、昨年同時期の42組合から大幅に改善した。 

3.金属労協全体では、3,334組合のうち2,623組合が要求を提出し、2,025組合が回答を引き出している。要求提出組合に対する回答引き出し率は77.2%となっており、昨年同時期を0.3ポイント下回る状況にある。賃金構造維持分が明確である1,514組合のうち、賃金構造維持分を確保した組合は1,358組合(89.7%)となり、昨年同時期の87.9%を若干上回った。このうち賃金改善を獲得した組合は267組合(17.6%)となり、昨年の203組合(12.2%)から拡大している。一時金の平均は、年間4.20カ月となり、昨年同時期の3.87カ月を0.33カ月上回った。昨年と比較できる1,423組合のうち、915組合(64.3%)が昨年実績に上積みを果たした。また、最低獲得水準4カ月を下回る組合は36.4%となり、昨年同時期の50.2%から大幅に減少した。

 4.金属労協全体の2割を超える組合が、交渉中またはこれから交渉に入る状況にある。交渉の進捗に遅れが見られ始めたことから、今後回答を引き出す組合の交渉を十分注視する。各組合は、産別指導の下、要求実現に向けて粘り強く交渉を展開し、速やかに決着を図ることとする。 

5.第9回戦術委員会は、6月29日(水)10時より開催する。

 以 上