テスラのストが国境を越えて拡大
2023-12-08
2023年12月8日:自動車メーカーのテスラで労働協約をめぐるIFメタルのストが6週間に及び、連帯ストライキ行動がスウェーデンのみならず隣国のデンマークとノルウェーにも広がっている。
テスラの反組合的な態度への反対が強まる中で、スウェーデンのさまざまな産業の組合が団体交渉権を守るために連帯行動を起こした結果、とりわけ新車のナンバープレートの納品に支障が出ている。
そして12月5日、デンマーク最大の組合3Fが連帯スト参加を発表、これによって港湾労働者と運転手によるテスラ車の受け入れと輸送が停止する。翌日にはノルウェーの合同産業労組が、テスラが12月20日までにIFメタルとの労働協約に署名しなければ連帯行動に加わると発表した。
アトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は言う。
「テスラが国のルールに従わなければならないことを理解しない限り、紛争は広がっていく。国際組合運動は、基本的な国家規制と伝統のそのような露骨な軽視を許さない」
スウェーデンのモデルでは、ほぼ1世紀にわたって職場の条件が労働者・使用者代表間の交渉を通して設定されてきた結果、労働市場が安定しており、全労働者の90%が労働協約の対象となっている。
しかし、最近数年間にわたる幾多の試みにもかかわらず、テスラはIFメタルと交渉を行うことを拒否している。
インダストリオール・ヨーロッパ労働組合のイザベル・バルト共同書記長代理は言う。
「私たちはスウェーデンの同僚を支持し続けており、ヨーロッパの組合は国境を越えて、組合と団体交渉を弱体化させようとする試みと闘う。テスラは、欧州社会モデルから学ぶことによって、そして同社が主導権を握ろうと目論む自動車産業の転換において組合をパートナーと認めることによって多くを得る」
写真提供:IFメタル