バングラデシュ:加盟組合が暫定政府との対話を求める
2024-08-26
2024年8月26日:バングラデシュの加盟組合は、信任を失ったシェイク・ハシナ政権崩壊後の政治状況の変化を受け、暫定政府への支持と労働雇用省顧問への要求・期待を表明するとともに、暫定政府との対話を求めている。
バングラデシュの加盟組合は、同国での最近の抗議行動に関与した人々の残忍な殺害を強く非難した。労働組合は暫定政府に対し、殺人の司法調査を実施し、公正な裁判を通じて有罪が確定した者に厳しい処罰が下されるようにするよう求めた。労働組合は政府に対し、すべての犠牲者の遺族に十分な補償と回復支援を保証するよう求めている。
さらに労働組合の指導者たちは、縫製工場を含むすべての工場を直ちに再開し、工場が閉鎖されていた期間の賃金を労働者に払い戻すよう要求している。組合はまた、昨年の最低賃金抗議デモに関与した縫製労働者に対するすべての訴訟案件を取り下げ、さまざまな工場の採用プロセスにおける労働者のブラックリスト登録を撤廃するよう要求した。
加盟組合はこの機をとらえて、最低賃金、反労働者労働法改正、輸出加工区における労働組合の権利、工場における適正な労働条件などに関する長年の要求も訴えた。組合は、最低賃金をインフレ調整された生活賃金に置き換えるとともに、公的配給制度のもとで 、衣料品労働者に食糧補助を緊急に支給するよう要求している。
組合指導者たちはまた、バングラデシュの高い失業率と気候変動に関する懸念に早急に対処する必要性も強調している。現在、バングラデシュでは大規模な洪水が発生し、100万人以上が被災している。同国における公正な移行と国際労働機関(ILO)のロードマップの適切な実施を確保する要求も、引き続き労働組合のアジェンダの上位にある。
インダストリオール・バングラデシュ協議会のA.M.ナジム・ウディン会長は次のように語る:
「暫定政府を心から歓迎する。バングラデシュに正義と民主主義が行き渡るよう、政府と協力していきたい。私たちは労働雇用省の名誉ある顧問に、国内の衣料品労働者の嘆かわしい状況について話し合い、労働者の生活と労働者の権利が守られるようにするための行動指針を共に描くことができるよう、面会を求める書簡を送った。」
インダストリオールのケマル・ウズカン書記次長は言う:
「バングラデシュの政治的移行が進む中、暫定政府が労働組合と有意義な対話を行い、労働者が直面する差し迫った問題に取り組むことが不可欠である。抗議行動に対する残忍な弾圧と産業部門で進行中の課題は、正義、公正な賃金、安全衛生の改善、労働条件の改善が緊急に必要であることを強調している。暫定政府は、労働者の権利と生活が守られ、公正で公平な未来への道筋がしっかりと確立されるよう、加盟組合と協力しなければならない。」
【原文記事URL】
次のニュース »