トルコで鉄鋼労働者が2カ月を超えるスト
2024-09-03
2024年9月3日:ハタイ県ドルチョル地区にあるYolbulan Metal San. Tic. Inc.の労働者は、今年1月に始まった団体交渉が行き詰まったあとストに入り、75日という大きな節目を迎えた。合意に向けた努力が続いているにもかかわらず、交渉が決裂し、2024年6月20日にストに至った。
インフレ高進と購買力の急激な低下による現在の厳しい経済状況下で、トルコのさまざまな部門、特に製造業で一連のストが実施されている。
4期目の労働協約プロセスの一環として行われた交渉は、最初から紛争の中で行き詰まった。このストは、インダストリオール加盟組織Özçelik-is SendikasiのYunus Değirmencİ総合会長の主導により、総合委員会メンバー、支部長および支部指導部、地域代表、Yolbulan Metalに雇われている組合員200人の全面支援を受けて始まった。
ストは地域社会から多大な支援を得ており、現地の市民社会組織と首長がスト中の労働者に食糧援助を提供している。この草の根支援に加えて、組合自体も労働者の命綱となっている。同労組はスト開始後の1カ月間、組合員がストライキに起因する経済問題を切り抜けやすくするために資金援助を行った。組合は、ストが続く限り、この資金援助を続けると誓約している。
労働者と組合の努力にもかかわらず、Yolbulan Metal経営陣は、ストを招いた懸念に取り組むための有意義な処置をまだ何も講じていない。膠着状態が続く中、組合は資金面でも精神面でも組合員を支援し、困難な状況下で組合員の回復力を確保することに専念し続けている。一方、会社側はストを抑えようと製造の外注を試みているが、スト中の組合員はそれらの違法行為を許していない。
「ストが長引いているが、Yolbulan Metal労働者の決意は揺るいでいない。私たちのメッセージは明確だ――私たちは公正な賃金、労働条件改善、職場における尊重を求める闘いで結束している。このストの結果は、地域で労使関係の先例を作り、この地域を労働者の権利をめぐる重要な戦場にする可能性がある」とÖzçelik-isのYunus Değirmencİ会長は述べた。
「この間に、私たちはYolbulan Metalのスト参加者を全面的に支援し、連帯している。経営側に対し、交渉のテーブルに着いて労働者の権利を尊重するよう強く促す。労働者の権利なくして民主主義世界はあり得ない」とケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は述べた。
Yolbulanは国内トップ500の工業会社に数えられるトルコ系鉄鋼メーカーである。
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/turkiye-steelworkers-on-strike-for-more-than-two-months
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