マルメで連帯、フォード労働者がテスラのピケラインに参加
2024-09-12
2024年9月12日:ドイツ代表団が連帯を表明して、9月10日にマルメでスト中のテスラ労働者に合流した。フォード・ケルン従業員代表委員会の代表グループは、労働者および組合指導者と会談し、スウェーデンのテスラ・サービスセンターで公正な労働慣行を求めて進行中の闘争を支援した。
テスラと、インダストリオール加盟組織IFメタルおよびユニオネンによって代表されるスウェーデンの労働者との対立が始まったのは11カ月余り前、スウェーデンの労働モデルの基礎である労働協約への署名をテスラが拒否したときだった。スウェーデンでは、従業員のために公正な賃金と労働条件、給付を取り決めるうえで、組合が極めて重要な役割を果たしている。テスラがこれらの協約への関与を拒否したことから、IFメタルはテスラのサービスセンターで抗議とストを実施した。この闘争は、強力な組合権で知られるスウェーデンでテスラの労働方針に異議を申し立てているため、広く世間から注目を集めている。
ドイツ代表団は、ケルン工場従業員代表委員会のベンジャミン・グルーシュカ委員長、ドイツ一般従業員代表委員会、フォード欧州従業員代表委員会が主導し、デービッド・リュトケ・フォード・ケルンIGメタル会長、デニス・クライン・フォード・ケルン青年代表会長、いずれもフォード・ケルン従業員代表委員会メンバーのサバイン・ラビツケとトーマス・シューザー、フォード欧州従業員代表委員会書記のハンス・ラビツケ・フォード・ケルンIGメタル副議長も加わった。
代表団はテスラ・サービスセンターでピケラインに加わり、現在2交代制でセンターの営業時間中にピケを張っているスト中の労働者と連携した。代表団は労働者と対話する機会を得て、従業員の多くがテスラの慣行に対処するうえでの個人的な経験や課題を共有した。
「テスラによる労働者の扱いは地元の問題にとどまらず、国境を越えて見られるより大きなパターンの一部であることは明らかだ。私たちは今日、スウェーデンの同志を支援し、彼らが孤独ではないということを知らせるためにここにいる」とベンジャミン・グルーシュカは述べた。
代表団はIFメタルが組織した公共のデモに参加、この行動はマルメ全域から大勢の支援者を引きつけた。デモではさまざまな組合代表が演説し、全員がテスラに対し、労働者の権利の尊重と従業員との誠実な交渉の実施を要求した。
「このデモはスウェーデンのテスラ経営陣への重要なメッセージだ。ストに入って10カ月を超えたにもかかわらず、組合員の決意が揺らぐ兆しはまったくない。それどころか、ますます多くのテスラ従業員がIFメタルに加入しており、スト参加を選んでいる。テスラに対し、交渉のテーブルに着いて、この紛争の解決策を見いだすよう求める。テスラの組合員は、スウェーデンの労働市場の他の労働者と同様に、長期的で公正かつ安全な労働条件を受けるに値する」とマリー・ニルソンIFメタル/インダストリオール会長は言う。
「テスラは欧州全域で事業を拡張し続けているため、労働者の権利を求める闘いはまだまだ続く。IGメタルやIFメタルのような組合は多国籍企業に責任を負わせようと専心しており、2024年9月10日の行事は連帯の力が国境と言語を超え得ることを示している」とゲオルク・ロイテルト・インダストリオール自動車担当部長は言う。
写真提供:ハンス・ラビツケ
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/solidarity-in-malmo-as-ford-workers-join-tesla-picket-line