ネクスペリア・フィリピンが組合指導者4人を解雇
2024-12-19
ネクスペリア・フィリピンは組合活動に干渉し、メアリー・アン・カスティーリョ会長を含む組合役員4人を不当に解雇した。
ネクスペリア・フィリピン労組は、フィリピン金属労働者同盟(MWAP)を通してインダストリオール・グローバルユニオンに加盟している。同労組は、10月にレイオフされた労働者の職場復帰の取り決めに成功したあと、使用者との団体交渉を再開した。
ところが昨日、ネクスペリア・フィリピンは4人の組合指導者を解雇し、彼らが11月15日に出入口を封鎖したと非難した。しかし、組合役員は団体交渉の状況について組合員に最新情報を伝えていただけだった。
同労組によると、この措置は使用者が団体交渉で誠実に対応せず、組合の弱体化を狙っていることを示している。組合は1年を通じて組合つぶしと不当労働行為にさらされており、進行中の紛争のために何度かスト通告を出した。
ジュリアス・カランダンMWAP書記は言う。
「1年近くの労働協約交渉で労働者は大きな圧力を受けており、交渉が行き詰まってスト通告の提出を余儀なくされた。この行動は、労働条件改善と適切な給付を求める組合の合理的な要求に取り組まない経営側への明確な対応だ」
「特に電子部門で全労働者間の団結を呼びかけるMWAPの要求は、いかなる搾取に対しても総合力を発揮するうえで極めて重要だ。ネクスペリア労働者の闘いは、人道的な扱い、公正な賃金および雇用保障を求めて努力しているフィリピンの労働者全員の闘いでもある」
アレクサンダー・イワーノウ・インダストリオールICT電機・電子産業担当部長は言う。
「インダストリオールは、会長を含む4人の組合指導者の不当解雇を強く非難する。これは労働者の権利に対する露骨な攻撃であり、組合とその団体交渉努力の弱体化を狙っている。この報復行為は、2024年を通して同社が不誠実に対応し、絶えず組合つぶしをしてきたことを裏付けている。私たちは組合と連帯しており、ネクスペリアに対し、解雇された指導者たちを直ちに復職させ、公正な扱いと交渉に対する労働者の権利を尊重するよう求める」
写真提供:MWAP
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/nexperia-philippines-dismisses-four-union-leaders
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