南アフリカの金属労働者、アルセロール・ミッタルで失業めぐりスト
2024-11-14
南アフリカ全国金属労組(NUMSA)は、アルセロール・ミッタル南アフリカ(AMSA)がコークス製造バッテリー6および7の労働者107人を削減すると発表したことを受けて、11月14日発効のスト決行通知を出した。
このストは、ヨハネスブルグから南へ70kmのバンダービールパークにあるAMSA工場でのピケから始まった。
この人員削減はクリスマス休暇の直前に行われるため、AMSAは「労働者を非人道的に扱っている」とインダストリオール加盟組織NUMSAは言う。同労組によると、その証拠に同社は、失業に代わる措置(労働者に希望退職や早期退職の選択肢を与えるなど)を見つけるために取り組むことを拒否している。
「クリスマスの直前に労働者を失業の海に投げ込むというのは、残酷で思いやりのない経営陣にしかできないことだ。だから、経営側を強く非難しなければならない! AMSAは大急ぎで人員を削減して対象従業員のクリスマスを実質的に取り消し、従業員の家族の窮状も深めた」とカベロ・ラモクハタリNUMSAセディベング地域担当書記は述べた。
NUMSAによると、同労組は第189A条協議でAMSAの主張に異議を唱えた。8月に始まったやりとりで、組合は雇用削減が唯一の選択肢であることに納得しなかった。さらに同労組は、AMSAは雇用の保護と影響を受ける労働者の代わりの仕事の確保に役立つ情報を十分に開示していないと述べた。労使関係法第189A条は使用者に対し、「使用者の経済、技術、構造または類似のニーズ」に基づく業務上の要件に基づいて、解雇の理由を示すことを義務づけている。
NUMSAは懸念しており、特に失業率(職探しを諦めた失業者を含む)が41.9%にまで高まっている現在の厳しい経済状況下で、削減された労働者の今後の雇用の見通しが心配だと述べた。
さらにアフリカ開発銀行によると、経済は予想成長率1.1%で停滞しており、貧困、不平等、製造業の低迷を特徴としている。
NUMSAは、進行中の平鋼工場再編で、低賃金と中核職務の一部の外部委託により、他の部門に配置転換される200人の労働者が利益を失うことも懸念している。AMSAはNUMSAと協議せず、プロセスが透明ではなかった、と同労組は言う。
インダストリオール・サハラ以南アフリカ地域事務所のポール・フランス・ヌデソミン所長が述べた。
「AMSAは削減を最後の手段と考え、NUMSAとさらに対話して雇用維持を模索し、労働者の利益をさらに保護しなければならない」